2009年11月20日金曜日

女房の血圧(20091120)

 女房の血圧は中血圧である。上は145位、下は90位である。勿論それより低い時もある。今日の夕方は殆ど平常であった。10年前はそのようなことはなかった。降圧剤を使うと薬の種類によって血圧は幾分下がったり平常になったりする。近所の内科クリニックでトーワラートCR錠20mgという薬を1週間分処方されて試したら確かに血圧は下がったが薬の副作用で脈拍が10%位上がり80ぐらいになった。その薬が切れて以前のイベルタン100mgにしたらもとに戻った。内科クリニックの先生によればトーワラートCR錠20mgで多少脈拍が上がっても心配ないとのことである。

 血圧は塩の摂取量と関係がある人と全く関係がない人とがいるということである。女房の場合先日区の保健所で健康相談のサービスがあったとき保健師さんから「食生活は全く問題ないですね。家族に血圧の高い人がいませんか?」と聞かれた由。女房の母親も血圧が高く降圧剤を常用している。しかし塩分の摂取にはあまり気を使っていない。塩分を気にするよりももういつか死ぬかわらない齢なので美味しく食べた方が良いという主義である。女房はもともと少しでも塩分が多いと感じる食べ物は好まない。男は、女房は塩分の取り過ぎに気を使いすぎる傾向があると思うが、あまり気にしない方がよいと思っている。

 自分の血圧が塩分の摂取量と関係があるかかいかを確かめる方法は実験的に行うことしかないらしい。そこで2、3日塩分を大目に取り続けて血圧を測り、塩分を控えたときと比べるのである。女房は何年か前の健康診断で血管の老化程度を測ってもらったとき所見に「90歳の血管です」とあってかなりショックを受けたことがあったが、それ以来女房は自分の血管の老化のことを気にして食物の内容に気を使うようになったようである。血管の老化度は一回きりの測定では確かなものではなく、また食習慣と有酸素運動で改善されるようであるので、男は女房の血管の老化の程度が「90歳と同じ」といっても、あまり深刻には考えていない。しかしそのことがいつも気になっている。

 昨日ウオーキングの折に書店で主婦の友から出ている『高血圧をぐんぐん下げる大百科』という本を買った。それには「高血圧を下げる5大特効食材」という項があり、りんご、かぼちゃ、わかめ、酢、ごまの5種類の食材がその特効食材であると書いてある。男の家では今後この五つの食材をメインにした料理が増えることになるだろう。

 健康維持増進に関する知識がありすぎても良くない。しかし無知はいけない。何事もほどほどの中庸が最も良い。健康の維持増進の方法について良く勉強し、知識を身につけるとともに、その実践においては中庸を旨とし、極端に走らないようにすることが肝要である。このような考え方や態度は何事においても共通することであると思う。

 しかし人生において時にこの中庸を敢えて外れ、気を奮い立たせて物事に当たらなければならないことも少なくない。むしろどちらかと言えば多い。しかしそのようにして頑張った後はゆっくり休養をとることが重要である。さもないと無為に寿命を縮めることになる。

 ところで政府は健康増進のためたばこ税を値上げすることを検討している。税収が少ないための対策の一つである。たばこ税を値上げするとたばこ離れが一層進み、かえって税収が減ることが懸念されている。たばこは嗜好品である。たばこの値段の6割は税金である。たばこが好きで止められないのは中毒のようなものである。たばこの産業で収入を得ている人も多い。たばこの増税にあたってはその辺のところの決め方が難しいところである。