2009年12月4日金曜日

同盟とは何か(20091204)

 男はある友人から以下の詩を頂いた。これは男の友人がサンディエゴに住む友人から送られてきたものを男に再送してきたものである。作詞者はアメリカ海兵隊のある兵士である。

 アメリカはアフガニスタンへの兵力を3万人増強するという。現地の指揮官の要求は4万人だったようである。目的はテロ活動組織の破壊であり、アメリカは同盟国に協力を要請している。日本はアメリカの同盟国である。

 同盟関係の双務性について、男は漠然としか理解できていない。しかしインド洋からの撤退、普天間基地問題の解決の日米合意の軽視はどう考えても双務的ではなく、「核の傘に入れてネ、お金出すからあたしを守ってネ」と言っているような、旦那(アメリカ)と妾(日本)のような情けない関係だと思う。
 
 男は日本の古代史から現代史にいたるまで勉強しているところであるが、日本の特質について一つだけ、「多分そうではないかな」と思うところがある。現在のヨーロッパ人やアジア人などが世界各地に拡がってゆく前に、縄文人が比較的早い段階で世界各地に広がってゆき、その後大陸では新たにやってきた人々に駆逐されてしまったらしいが、この島国の日本列島ではそういうことはなく縄文人と共生・混血し、原日本人となったそうである。ただ、アイヌ人と沖縄人、特にアイヌ人は縄文人の特色を多く残しているということである。それでも遺伝学的には縄文人とは全く違うらしい。今沖縄のある洞窟で縄文人の骨が出てこないか学術調査が行われているらしい。

 この島国には長江中・下流域や南方から漁労・航海を得意とする人々がやってきて海岸伝いに沖縄・鹿児島南部から日本各地に広がり、また長江中・下流域から稲作文化を持つ人々が、朝鮮半島から狩猟・稲作・畑作文化を持つ人々がやってきて原日本人と共生・混血し、今の日本人になったのだと男は思う。そのような日本人であるため、日本人は古代から海外に進出することに積極的である。特に北九州の人々、北九州にルーツがある人々にその傾向が強いのではないかと思う。続日本紀にも「海行かば水漬く屍」と書かれている。

 天智天皇が皇太子であったころことの是非・原因・理由・状況などはさておいて、倭国(当時の日本)は「強大な唐国(当時の中国)と朝鮮半島の統一支配を狙った新羅との連合国と戦った。豊臣秀吉は明国(当時の中国)の支配を狙って朝鮮に出兵した。そして、明治時代(当時の中国)やロシアと戦った。昭和時代にはアメリカと戦った。今アメリカが支配している太平洋の島々はかつて日本の統治下にあった。

 このように日本人は古代から進取の精神構造を持っている。それは日本人の血の中に深く刻み込まれている遺伝子のせいではないかと男は思う。今、平和な日本であるが、もし北朝鮮が暴発し、日本の国に危害を及ぼした場合、日本人の眠りは覚め再び強大な軍事国家になってゆく可能性はある。

 東アジア共同体の中にアメリカやインドがいる限り、日本は中国そしていずれ統一される朝鮮と上手くやって行けるだろう。日本がアメリカの核の傘でしっかり守られている限り日本人はいつまでも平和で、東アジアの中で発言力を維持できるのだ。お互いに国益を追求しあう国際社会の中で友愛は通じず、熾烈なゲームに勝たない限り国益は守られないと男は思う。

 下の詩は、そのようなゲームとして、外交の手段として戦地に送られたアメリカ海兵隊の一兵士が、自分が命をかけて戦う理由を述べた詩である。「平和のために」戦わなければならない現実が、本当はお互い友愛の精神で付き合いたい国際社会の中に厳然としてあるのだ。

 インド洋ではジャパン・ネイヴィーの兵士たちが使命感をもって頑張っているのだ!この日本は「平和、平和」と叫べば平和が維持できると考えている連中に振り回されている。日の丸の国旗に敬意を表しない連中に振り回されている。

 外国人の参政権が法律的に可能になることを秘かに待っている人たちがいるだろう。北朝鮮がもし崩壊したら、何十万、何百万という飢えた人たちが日本の沿岸に押し寄せてくるだろう。日本はそのとき国をあげて、在日の人たちも懸命になって、その人たちを収容する船を動員し、膨大な数の仮設住宅を作り、国際的に高い評価を受けるだろう。皆外国人として居留し、いつの日にか故郷の国に帰ることを願うだろう。そして日本の地方議員や国会議員を出し、居留民族としての利益を求めるようになるだろう。

 しかし、2000年の歴史をもつ万葉集や源氏物語などの素晴らしい文学、漢文の訓読、ひらがなやカタカナの文字、天皇、神社、伝統、文化などに見る素晴らしい日本の国の精神や日本の国の形は変わってしまうことだろう。

 前書きが長くなったが、以下にアメリカ海兵隊の兵士が作った詩を転記する。男はこの詩を全日本人に読んでもらいたいと思う。男はこの詩の中で特に感動した部分を太字・斜字にしておいた。

New Christmas Poem

TWAS THE NIGHT BEFORE CHRISTMAS,
HE LIVED ALL ALONE,
IN A ONE BEDROOM HOUSE MADE OF
PLASTER AND STONE.

I HAD COME DOWN THE CHIMNEY
WITH PRESENTS TO GIVE,
AND TO SEE JUST WHO
IN THIS HOME DID LIVE.

I LOOKED ALL ABOUT,
A STRANGE SIGHT I DID SEE,
NO TINSEL, NO PRESENTS,
NOT EVEN A TREE.

NO STOCKING BY MANTLE,
JUST BOOTS FILLED WITH SAND,
ON THE WALL HUNG PICTURES
OF FAR DISTANT LANDS.

WITH MEDALS AND BADGES,
AWARDS OF ALL KINDS,
A SOBER THOUGHT
CAME THROUGH MY MIND.

FOR THIS HOUSE WAS DIFFERENT,
IT WAS DARK AND DREARY,
I FOUND THE HOME OF A SOLDIER,
ONCE I COULD SEE CLEARLY.

THE SOLDIER LAY SLEEPING,
SILENT, ALONE,
CURLED UP ON THE FLOOR
IN THIS ONE BEDROOM HOME.

THE FACE WAS SO GENTLE,
THE ROOM IN SUCH DISORDER,
NOT HOW I PICTURED
A UNITED STATES SOLDIER.
WAS THIS THE HERO
OF WHOM I'D JUST READ?
CURLED UP ON A PONCHO,
THE FLOOR FOR A BED?

I REALIZED THE FAMILIES
THAT I SAW THIS NIGHT,
OWED THEIR LIVES TO THESE SOLDIERS
WHO WERE WILLING TO FIGHT.

SOON ROUND THE WORLD,
THE CHILDREN WOULD PLAY,
AND GROWNUPS WOULD CELEBRATE
A BRIGHT CHRISTMAS DAY.

THEY ALL ENJOYED FREEDOM
EACH MONTH OF THE YEAR,
BECAUSE OF THE SOLDIERS,
LIKE THE ONE LYING HERE.

I COULDN'T HELP WONDER
HOW MANY LAY ALONE,
ON A COLD CHRISTMAS EVE
IN A LAND FAR FROM HOME.

THE VERY THOUGHT
BROUGHT A TEAR TO MY EYE,
I DROPPED TO MY KNEES
AND STARTED TO CRY.

THE SOLDIER AWAKENED
AND I HEARD A ROUGH VOICE,
'SANTA DON'T CRY,
THIS LIFE IS MY CHOICE;

I FIGHT FOR FREEDOM,
I DON'T ASK FOR MORE,
MY LIFE IS MY GOD,
MY! COUNTRY, MY CORPS.'

THE SOLDIER ROLLED OVER
AND DRIFTED TO SLEEP,
I COULDN'T CONTROL IT,
I CONTINUED TO WEEP.

I KEPT WATCH FOR HOURS,
SO SILENT AND STILL
AND WE BOTH SHIVERED
FROM THE COLD NIGHT'S CHILL.

I DIDN'T WANT TO LEAVE
ON THAT COLD, DARK, NIGHT,
THIS GUARDIAN OF HONOR
SO WILLING TO FIGHT.

THEN THE SOLDIER ROLLED OVER,
WITH A VOICE SOFT AND PURE,
WHISPERED, 'CARRY ON SANTA,
IT'S CHRISTMAS DAY, ALL IS SECURE.'

ONE LOOK AT MY WATCH,
AND I KNEW HE WAS RIGHT.
'MERRY CHRISTMAS MY FRIEND,!
AND TO ALL A GOOD NIGHT.'

This poem was written by a Marine