2009年12月24日木曜日

‘至善を行うこと’は言うは易し行うは難し(20091224)

 今日は朝から雑事あり多忙であった。男が住む28戸の小さなマンションの外壁大修繕が完了し、今期理事長のM氏と修繕委員長である男が住宅管理組合として立ち会い検査を行った。その結果に基づく手直し工事をした後、管理を請け負わせている管理会社N社が最終検査を行い、理事長がサインして2ヶ月半に及ぶ修繕は完了となる。

 管理組合の了承のもと修繕を請け負った管理会社から実際の工事を請け負った小さな会社の経営者H氏の話によると、マンションの定期修理のとき住民との間でトラブルが起きることはよくあるが男が住むこの小さなマンションでは皆非常に協力的であり助かるという。僅か28戸であるが、その中にオーナーが賃貸している戸数は4戸もある。修繕委員はそのうち10人であるから、住民間のコミュニケーションが非常によく、しかも管理組合の役員3名は毎年交代で入れ替わるからお互い状況がよく判っている。役員は実質的には自治会的な仕事も行うことになっている。賃借で入居している人たちともゴミ出し、パティオのような駐車・駐輪場の管理のこと、行政側から送られ、町内会の方で配布数を仕分けして束で持ち込んでくる広報の配布などは本来管理組合の仕事ではないが、別に自治会組織を設けるのは面倒なので当初から管理組合の仕事になっている。こういう状況なのでこの分譲マンションの賃借入居者との間のコミュニケーションも自然にうまく行っている。

 管理組合による検査がほぼ終わる頃、駐車・駐輪場の一角に建てられているゴミ置き場の脇に作業車を止め、ゴミ置き場に設けられている水道の蛇口にホースをつなぎ、隣にある賃貸マンションの1階のある家まで伸ばして高圧洗浄の水を送っているのを男と理事長のM氏が目撃した。不審に思っているとその車で作業している30前ぐらいの男がこちらの所有物であるフェンスを乗り越え隣と行き来している。理事長M氏と男は隣の賃貸マンション内の作業現場に行った。M氏が抗議したらその家の主婦らしき女性が玄関に出てきて「事前に連絡できなくて」という。どうも下水管が詰まったらしい。M氏が「管理会社も違う」と言ったら「ああ、そうなんですか?」と、こちらが分譲マンションであることを知らなかった風である。ちゃんと手順を踏めば緊急時には便宜を図ってあげるものを・・・。

 その種の修理を個人で請け負っているらしい件の男に対し男は年甲斐もなく怒りを爆発させた。こちらの所有物であるフェンスを勝手に乗り越え、勝手に水を引いている行為に我慢ならなかったのである。ひげを生やし強面(?)の腕っ節も強そうな(?)男が「住居不法侵入と同じだぞ!」と大声で怒鳴りつけたら、その男はちじみ上がって今にも泣き出しそうな面になった。そしてまたフェンスを乗り越え、作業を中止した。