2010年4月21日水曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(32) (20100421)

 明日別府で中学校時代の同級会がある。昭和28年に大分のある中学校を卒業した同級生約55名が温泉宿に一泊して57年前の絆を確かめ合う。幹事は地元で校長をして定年を迎えた者を中心に5人でいろいろ細かい世話をしてくれている。故郷を遠く離れて暮らす身にとって、故郷にそのような友だちがいるということは非常に大きな幸せである。

 明日は朝早い飛行機で羽田を発つ。東京方面から私を含め3人が同じ飛行機で大分に向かう。皆それぞれ別々に航空券をとったので座席はばらばらである。男はマイレージカードを持っているので早くからインターネットで申し込み、座席も指定していた。運賃も格安であった。ところがJTBで航空券を買った者も同じ運賃である。ただし座席指定は向こう任せであり、マイレージはつかない。空港で落ち合い、機内に入ればそれぞれ別々の席に座ることになる。飛行機事故が怖い友人の一人が座席番号のことを気にする。「JTBに掛け合って3人同じところが取れたらそのようにしたいがどうか?」と、電話で言ってきた。自分も座席番号を気にして17C席を取ったのであった。座席の変更はインターネットでやらなければならないので、その話は断った。

 世話役の5人の友だちに何かお礼をして喜ばせてやりたいと考え、サプライズの袋を5個用意した。中に個人情報を消す小道具が入っている。消費税込みで11260円したものである。世話役の二人は中学卒業以来会ったことがない友だちである。

 同級会ではそのように57年間会ったことがない者が多いだろう。男はよく九州の田舎に帰っているが、そこは私が生れ育った土地ではない。親父が教師として赴任し、其処に移住し、その地で没した土地である。だからちょくちょく田舎に帰っていても10人程度の者にしかこれまで会っていない。

 男は昨日昭和記念公園の中を歩きながらヒューマンウォッチングをした。自分と同じぐらいの齢格好の男性や女性に目が向かう。カジュアルの背広の上着を着ている者が多い。「ま、あんな恰好であろうな?」と言うと、女房は「嫌アね。男の人はサラリーマン時代の感覚から抜けきらないのよ。」と言う。「俺はお前が俺の着るものをいろいろ買ってくれたから、TPOに応じてこうして格好の良いものを着ることが出来ているが、普通はそのような習慣も身につかず、自分が一番落ち着く服装になるのだ。」と言った。「明後日同級会に出るときは背広など着てかしこまった格好はしないよ。普段出かける服装にするよ。帽子もこのLLBeanの帽子をかぶる。友だちに何か言われたら‘これは宮里藍がかぶっているような帽子だよ’と言うさ。」と言う。宮里藍がかぶっている帽子はどこのメーカーのものかは知らないが・・。このLLBeanの帽子は先日夏用の放熱のメッシュがあるものを買った。

ブッダ「感興のことば」第7章「善い行い」;
1 身体に過ちを犯さないように、まもり落ち着けよ。身体については、慎(つつし)んでおれ。身体による悪い行いを捨てて、身体によって善行を行え。