2010年4月1日木曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(12) (20100401)

 天気予報で今日は曇り空であるが気温は上がるということであった。男は自分自身では何処に出かけようかというアイデアはなく、いつも先ず、女房が行ってみたいところを決めていて、其処に一緒に行くというスタイルである。ぬれ落ち葉みたいなものである。今日は、わが家からそう遠くないところであるが、これまで一度も行ったことがなかった「こどもの国公園」に行ってみた。その目的は椿と桜の花を観るためである。

 長津田からこどもの国線という鉄道があって終点で下車すると目の前が公園入り口である。電車の中は子供を連れた若い母親が多い。公園の入場料は大人600円である。こどもばかりの公園に入るのに爺さんと婆さんだけで入るのはどうかと躊躇していたが、平日なので65歳以上の者は300円であった。「年寄りは子供」と、喜んで中に入った。

 公園内を歩いてみて、この公園は本当によくデザインされている、花々の配置も非常によい、相当なプロが設計したものであろう、と思った。椿は花満開の時期は過ぎていたが、かなり起伏のある場所に非常に多くの品種の椿が、かなり広い面積に配置され植えられていた。もう少し早い時期に来れば見事であっただろうと思う。中央の広場の片側はしだれ桜が沢山植えられていて、紅や白の配置がなかなか良い。まだ5歩咲きぐらいであったが見事である。椿の森の起伏が多い小道をゆっくり歩いて殆どすべてを観終わって、桜の森の方に行く。小高い所から見下ろすと絶景である。桜は今週末満開であろう。

 今日は平日なので人が少ない。椿の森や桜の景色を楽しめる場所では子供連れは少ない。この桜が満開で、紺碧の空に映える風景を想像しながら歩いていると鶯の啼き声が聞こえた。今年初めて鶯の声を聞いた。しかしその姿は確認できなかった。去年は京都嵐山の天竜寺で鶯の姿を観ることができたが、鶯は、啼く声はすれどもその姿はなかなか見つけにくい。

 この公園の草木や花々のメンテナンスは職員とボランティアが、勿論専門の業者も使って行っているのであろうが、それらの配置は大変素晴らしい。おそらく相当な力量があるデザイナーが設計したものであろう。全体の構造・構成はもとより、モクレンの白い花をつける木々の間にピンクの桜があったり、白いユキヤナギの脇に黄色いレンギョウがあったり、里山風の場所に里山の草々に囲まれて黄色い菜の花の茂みがあったり、スイセンも黄色や白や、黄色と白のコンビネーションのものがうまく配置されていたりする。

もともとこの公園は皇太子ご成婚のとき集まった寄付で造られたものだそうである。横浜市と東京都町田市にまたがる場所に、土地所有者の協力でできたものという。池あり滑るところあり、足漕ぎのボートを浮かべる広い池あり、子供たちがのびのびと遊べるようによく工夫されている。今日は平日ながら沢山の母子連れが多かった。母親同士が話に夢中になったためか、3歳とか4歳の迷い児が続出していてしきりにアナウンスされていた。
ある野球解説者の不倫が話題になっている。堕胎させたという。欲情は誰にでもある。

2 欲情から憂いが生じ、欲情から恐れが生じる。欲情を離れたならば、憂いは存在しない。どうして恐れることがあろうか。