2010年4月19日月曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(30) (20100419)

 ようやく4月のお天気のよい日が訪れた。今年の春は気温が冬に戻ったり、急に暖かい日になったりで寒暖の差が激しい。アイスランドの火山噴火の噴煙の影響でこの異常な気象状況に拍車がかかるのではなかろうか?今年の夏は気温が低くなるかもしれない。

 気象予報で今日(18日、日曜日)は久しぶりに良いお天気となるということであったので、男は女房と二人で立川の昭和記念公園に行くことにしていた。女房のお目当てはチューリップである。昨日から小学生のときのように‘遠足’の準備をしていた。

 天気にめぐまれ昭和記念公園には非常に多くの親子づれなどで賑わっていた。様々な色や形のチューリップ畑やショウカッサイの畑やラベンダーに似たムスカリの畑などが美しくデザイインされて遠方まで一面にひろがっており、ところどころにやまぶきの黄色い花もあり、名前は知らぬがピンクの花もあり人々の目を楽しませてくれている。

 一面の菜の花畑では蜂蜜の甘い香りが漂っている。しかしどうしたことかミツバチは一匹も見かけなかった。日本ではミツバチが少なくなっており農家も困っているらしい。
昭和記念公園には四季折々の花畑があり、去年はコスモス畑が見事であった。デジカメで沢山の写真を撮って家に帰り、カメラをテレビにつないで撮ってきた写真を見る。これが二人暮らしの老夫婦の楽しみである。その中から良いものを印刷して額に入れ部屋や廊下に飾る。それが女房の楽しみである。「今が一番よい時だわ。」と女房は言う。「ゆっくりした時間があるのがいいね。」と応じる。

 テレビで撮ってきた写真を見たあと、NHKスペシャル『日本と朝鮮半島第1回「韓国併合への道」』を二人で見る。日本が韓国を併合し満州を制圧したことについて、この番組も一見客観的に説明しているように見える。しかし日本が、欧米列強諸国がアジアを植民地化しようとしていた状況の中でアジアの自立と欧米諸国の浸食を排除しようとしていたことについて説明が不十分であるように思う。

 今日の読売新聞の『地球を読む』という欄で、東大北岡教授が「侵略」の定義を述べている。その定義の仕方に疑問を感じる。「侵略」という概念について一方的に決めつけている。20世紀初期の世界の状況の中で日本が初めどういう理念でどういう行動をしたのか、それが最終的にどう変わったのか、あるいは初めから変わっていなかったのかという時間的経過を見ることなく、満州を制圧するに至った時点の状況だけで「侵略」と定義づけている。日本をして「侵略」に追い込ませた要因は他に全くなかったのか、有ったのか、その辺りのところを歴史学的にきちんと説明して貰わなければ、「われわれの父祖たちは悪いことをした。当時の中国人や朝鮮人の側には一点の非の打ちどころもなかった。」と自虐的にならざるを得なくなる。それはおかしいのではないか?!

16  花の香りは風に逆らっては薫(かお)らない。昼間に咲くタガラの花からも、栴檀からも。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても薫る。徳のある人は、すべての方向に薫るのである。