2010年4月4日日曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(15) (20100404)

若林・元農相が「魔がさして」隣の席の隣席の青木氏がちょっと席をはずしていたとき、10回も投票ボタンを押したとして大問題になっている。若林氏は725日に任期切れで参院選には出馬せずご子息が立候補することになっているという。そのため2日付で辞職する。本来ならば辞職させられるべき不祥事である。
一方で、先般の自民党議員総会で現執行部は顔ぶれを変えず、選対本部に若手を起用して夏の参院選を戦うという。しかし、平沼氏に引き続き与謝野氏、園田氏がそれぞれ新党を立ち上げると表明した。桝添氏の動向が注目されている。自民党は最早がたがたである。なぜそこまで衰退してしまったのか。彼らには全く反省がない。
官僚がすべて悪いわけではないが、早期退職後の生活のため彼らは何かと理由づけて公益法人をつくってきた。それに国会議員の秘書だった者などが悪乗りし、公益法人の業務の実務を関連企業からの出向社員らに行わせるような会社をつくったりしていた。その会社の人権費には、それら出向社員の給与等は含まれない。お互い持ちつ持たれつ甘い汁を吸い合っている。公益法人には官僚が天下りし、実務を担当する会社の社長もその法人の役員を兼務し、実務担当者の身分も巧妙に交差し、全体として大きな組織が出来ている。
そういう仕組みを許してきたのが自民党である。否、許さざるを得なかったのかもしれない。一般民間企業であれば定年も60歳、65歳であり、定年後も能力次第では働く場所があるが、高級官僚では40代で早期退官せざるを得なかった仕組みがある。自衛官も階級が下がるにつれ齢若くして退役させられる。老兵は戦場で役に立たないのだ。しかし年齢ゆえに戦場で役立たずとなった老兵たちには第二の人生を歩むための援護システムが準備されている。新しい職場でその職場の経営者の理解のもと、年間一定の訓練を義務付けられる予備役として、有事には老兵でも何かの役に立たせる仕組みがある。
しかし有能な高級官僚たちには、国として公式に退官後の面倒を見る仕組みができていない。この国家は有能な官僚たちがしっかりしなければ存続できない。喜色満面に「官僚たたき」をしてきた連中は、今大いに反省している筈である。しかし、自民党は何をしてきたのか?自民党が出来なかったことを現政権はやろうとしていて、少しずつ成果を上げているということは、多くの国民に認識されていることである。
新たに立ちあがる政党は、国の為、今何を反省し、どのように国を導いてゆくのかという理念を掲げて国民に信を問うべきである。反省が足りない!徹底的に自己反省して欲しい。その自己反省の言葉を聞きたい。鳩山氏も普天間の問題で、真摯な態度で反省すれば、皆納得するだろう。沖縄の航空管制は米軍から国土交通省に移管された。ホワイトビーチ沖に航空自衛隊を含む軍事施設をつくり、那覇空港は純粋の民間空港にし、極東唯一の巨大カジノパークをつくって沖縄での雇用を増やせば、皆喜ぶ筈である。
10 聡明な人は順次に少しずつ、一刹那ごとに、おのが汚れを除くべし、鍛冶工が銀の汚れを除くように。

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