2010年11月20日土曜日

岡崎トミ子国家公安委員長の答弁 (20101120)


  参議院予算員会の議論を聞いていて民主党も終わりだなと老人は感じた。みんなの党の小野次郎議員が岡崎トミ子国家公安委員長に対して「国際テロ情報の流出についてどう思うか」聞いたが、彼女は「今調査中であり、意見は差し控えたい」という答弁しかしなかった。小野議員が念押しに何度も聞いたが、その都度同じワンパターンの答弁であった。

    小野議員も指摘していたが、老人は、彼女は自分の考えを述べることができるような見解と知識を備えていないのだと感じた。彼女は反日運動などを活発に行い、その筋の人々からちやほやされたかもしれないが、一般の主婦の程度の見識しかないようである。小野議員は彼女に我が国からの国際テロ情報の流出が、どういう経緯で何処から流出したのかということを聞いているわけではなかった。彼女の見解を聞いていたのである。

    彼女は国際テロ組織が世界中で今どのような動きをしていて、現実に何が起きていて、各国はこの組織を除去し、或いはその活動を抑えるためにどんな活動をし、対策を講じているのか知らず、我が国からのその種の情報の流出がその情報源にどんな影響をもたらすのか、各国がその種の情報の管理について我が国に対しどのような不安感を持つのかなどいうことについて、担当の大臣として一片の見識もないのだ。

  菅総理も寄り合い所帯のような民主党内をまとめるため、閣僚の指名にあたりいろいろなソースから人材を選ばなければならなかったのかもしれない。今日の読売新聞には民主党の外交・安全保障調査会の役員会で、政府が来月初めの策定を目指す新たな「防衛計画の大綱」を巡る意見集約を図ったが、平岡秀夫総務副大臣ら護憲派議員らが集まり反対論を噴出させたという記事が出ていた。同記事には「外交・安全保障をめぐり、保守系から旧社会党系まで幅広い立場の議員を抱える民主党は、今なお安保に関する統一の基本方針がない」とある。民主党政権に最早これ以上、国の運営を任せることはできない。

  民主党に対する国民の支持率は低下し、小沢一郎氏は1年生議員の会合で「国会の解散は起きうる」と発言した。菅総理は囲碁仲間の「立ち上がれ、日本!」共同代表与謝野馨氏と会い「世間話」をした。国の在り方、国の形をめぐって菅総理の政権運営は厳しさを増しつつある。民主党の分裂、政界の再編成は必然の状況になりつつあるように見える。

    民主党は初めて政権を取った政党は気持ちを高揚させ国家運営にあたったが、いざ実際に国の運営に携わってみると大きな現実の問題にぶっつかる。好むと好まざるとにかかわらず現実的にならざるを得なくなる。それが今の民主党の状況である。

    この世界の構造について、ミクロを最も単純なもの・素子のようなものであると見れば、この世界はミクロの世界からマクロの世界まで基本的に同じ構造がある。高等な動物ほど脳の構造は発達し、高度な分業体制が出来ているが、国家の頭脳はそのような頭脳の集合で、国家としての機能ごとの「頭脳の集合」の「大集合」と言う構造になっている。リベラリストの政治家たちは、男の左脳的思考より、女の右脳的思考に偏るようである。

    国家という組織体を把握する一番手っ取り早い方法は、「国家」を「動物」と同じに観ることである。動物たちは自らの生存のために勢力争いをする。国際テロ組織はがん細胞のようなものである。菅総理はこの国の為どのような決断をするだろうか?

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