2010年11月23日火曜日

晩秋 (20101123)

  今日(22日)も一日が終わろうとしている。男は日を急がぬように物事を処しているが、今日はブログを書く時間が遅くなってしまった。いつもなら朝の中に書いているのであるが、今日はテレビも観ないのにこの時間、夜10時を回ってしまった。

  今日はプリンターのインクを買ったついでに川沿いを歩いてみた。1週間前、田舎の川の周りを写真を撮るため歩いたが、そのときススキなど色づいていて綺麗であった。今日、この都会地の川沿いでもススキなど黄色になり、堤防の桜並木も赤く色づいていて綺麗であった。歩きながら男はこの景色のことを女房に話してやろうと思った。

    田舎の川原は石ころだらけで川底は浅く水の流れは速く、川の両岸に住宅が少し見える程度であるが、この都会地の川は流れが非常に遅く、川も深さも浚渫された個所は満潮時1メートル以上はある。鉄道の橋や車通りの橋などもかかっていて両岸に住宅などの建物がある。風景は田舎と都会地とでは全く違うが草木は秋の色になって自然の時の流れを感じさせる。このような風景を見て万葉の時代の人たちは花鳥風月を感じて歌を作っているが、男にはそのような才能がないのでちょっと残念である。

    会社勤めをしていないのでたっぷり時間がある筈であるが、今日も短歌を勉強したり、絵を描いたりする風流なことをする時間は無かった。あれもしたい、これもしたいと思いつつも思うようにはならないものである。

  それでも男が最も時間を割いていることは進捗している。男は従兄弟たちに写真を送るついでに、皆に共通な先祖のことを書いたものを同封してやろうと作業した。作業をしていると女房が午前中1回、午後1回、お茶の時間を取ってくれる。午後のお茶の時間には田舎から送ってきた金時芋を専用の釜で焼いたものを添えてくれた。これは食べやすいように半分に切ったものを焼いているのであるが、その半切れが美味かった。

    イギリスの貴族は午前11時に、「イレヴン」と言ってビスケット何枚かを紅茶とともに食べるという。今は王子が全く普通の庶民の女性と結婚し、王位を継ぐ時代であるからどうだかわからないが、かつてイギリスでは貧乏な貴族でもその習慣は変えなかったそうである。わが家では男はビスケットが好きであるが、老女房はそれが口中で歯にまとわりつくから余り好きではないと言う。ただ、男はイギリスから輸入されたビスケットはあまり美味しいとは思わない。やはり日本製の方が口に合う。

    近所の方から生シイタケを頂いた。ご主人が修善寺に行ったとき貰ったものだという。女房がそれにチーズを置いてオーブンで焼いたものを夕食のおかずの一つとして出してくれた。シイタケは男と女房の故郷・大分の特産物である。親戚の家でも庭先の木陰で栽培していて、その家で一緒に摘んだものを焼いて食べたことがある。生シイタケは焼いて食べるのが一番である。干したシイタケは水につけて柔らかくしたものを調理すると味が増していて美味しい。

    この齢になってもまだ欠けた歯が1本もない健康な歯を大事にしようと、最近は歯間ブラシも使って入念に歯を磨く。以前は気ぜわしく洗顔・ひげそりもそこそこにしていたが、最近は丁寧に時間をかける。時間が足りないが急ぐこともない。