2010年11月29日月曜日

紅葉狩り(20101129)

  今日(29日)日曜日、都内の紅葉狩りに出かけた。初めに池袋の東武デパートの12階にある「ハゲ天」で天麩羅の食事をとり、その後東京メトロに乗って茗荷谷駅でおり小石川の東京大学植物園に行った。ここは去年の同じ日に来ている。しかし今年はここの紅葉はあまり良くなかった。驚いたのはセコイアの木々の葉っぱが今年の夏、猛烈な暑い日差しに晒されたためか皆変色し、弱弱しく見えたことであった。男は大木を背にして女房と写真を撮り合ったり、目についた美しい紅葉の写真を撮ったりした。漆の木の葉っぱが色々なバリエーションで色づいていて綺麗であった。池には大きな鯉が泳いで来て、近づくと寄ってきて大きな口を開けて餌をねだっている。「あの口の中に指を入れたらぱくっと噛むが、痛くないよ。歯が無いんだから」と老人が言うと、「そうかねえ」と女房が言う。

  この植物園に何処かの大学の生涯学習のメンバーか或いは放送大学の同窓会のメンバーらしい団体10数人が来ていた。メンバーは80歳代ぐらいの高齢の男性から40代ぐらいの女性まで様々で、メンバーの長らしい80歳代ぐらいの高齢の男性がその人よりも年が下の男性や女性のメンバーからヨイショされるような言葉を受けて非常に楽しそうにしていた。この様子はある意味では、特定の高齢の方々を喜ばせるというボランティア活動のようなものである。ヨイショした者が次にヨイショされるとは限らないが、或る意味では順送りを了解する文化的現象である。 

    かく言う男も若くは見えるが既に73歳という結構高齢者である。放送大学の同窓会の役員に名を連ねていてそのようなグループの様子はよく分かる。しかし、男は一匹狼のようなところがあり、また、毎日結構忙しくしているし、ちょくちょく九州の田舎にも老母(継母)の介護で帰っているので、役員会にもあまり顔を出していない。どちらかと言えば、そのような集団行動は嫌いな方である。従って、例えば老人会などには関わりたくないと思っているし、いろんな会合の誘いが来るがことごとく参加を断って来ている。

    年賀状も減らそうとか、次第に人間関係の束の太さを小さくするようなことを、敢えて行っている。その分、女房と一緒に過ごす時間を増やし、また、ブログなど自分の世界に関わる時間を増やしたいと考えている。但し、男が主宰している詩吟の会は、メンバーを増やしたいとは思っていない。自然に増えるのは構わないが、「来る者を拒まず、去る者を追わず」一切こだわらず、個々のメンバーが月2回集って楽しく時間を過ごして貰えばよいと思っている。この会のメンバーは殆ど女性である。

    話は横道にそれたが、その東大の植物園を出て、脇の道を上り、そして下って大通りに出て、都営三田線の白山の駅から一つ目の千石駅で降り、六義園に行った。ここは去年も同じ日に訪れた公園である。そこの紅葉は大変綺麗であった。男も女房もそれぞれ好きな景色をカメラに収めた。この公園はとても風情があり、すばらしい公園である。今年はライトアップを観ようと夕方近く、その公園を訪れた。

    独立行政法人の東大植物園の入場料は300円でシニアの割引は無かったが、ここは都営でシニア割引があり、男も女房も放送大学の学生証を見せて150円で中に入ることができた。受付の女性は二人の学生証を見て、女房に「素晴らしいですね」と言ったという。