2010年11月28日日曜日

無題(20101128)

  今日(27日)は多忙な一日であった。先日、男の吟詠のブログに西郷南洲(隆盛)の作詞『天意を識る』を公開したのであるが音の高さは詩吟の世界で「1本」にしてあった。それでも自分で言うのは何であるが、そう悪くはない吟詠である。しかし、加齢とともに声の張りとか艶が無くなっていることを感じていて、すこしでも良い吟を公開したいと思い、「3本」で詠ってみた。

  朝、寝起きがあまり良くなかったせいか声がよくない。そこで自動車のエンジンのように自分の身体が本調子にするための暖気運転を試みた。身体を動かしたり、‘気’を自分の体中に取り込むような動作をしてみたり、黒砂糖のぬるま湯を呑んでみたり、独特の発声練習をしたりした。

  その後、この西郷南洲の作詞を吟じて何度も詠い直してはその都度録音した。録音用の装置はオリンパスのレコーダーである。それを再生しては聴いてみて自己評価し、比較的よさそうなものを残し、他は削除した。そして残った一番良さそうな吟詠をUSBで繋いでコンピューターに取り込み、ソフトウエアで拡張子の形式をWMAからMP3に変換した。それをブログ「吟詠」に取り込み、この吟題について‘1本’と‘3本’の二つの吟詠を公開した。

  今夜は男が講師をしている詩吟の会があった。その会は、東京の目黒区住区センターで毎月2回開催している。今日はその住区センターに1時間半ほど早く行き、そこの印刷機を使って、来年のテキストを印刷し、製本した。今日はその印刷用原稿を完成させるための作業にも時間を費やしている。来年のテキストの印刷・製本後、夕方からいつものように詩吟の会を開いた。今日は一日の大部分を、男は自分の趣味の詩吟のため費やした。

  考えてみれば、このように自分の趣味のため忙しいのは大変結構なことである。男は詩吟を若い時から楽しんで来た。詩吟はただ声を出して詠うだけではつまらない。詩文の意味や作者の人となりや歴史のことなどいろいろ調べ、教養を深めることに意味がある。男の吟詠のブログには結構多くの人が毎日訪れて来てくれている。訪問してきてくれている人の名前は分からない。男は自分の吟詠だけではなく、自分がその吟題について書いたものにも目を通して貰っていると思うと一層励みが出て、詩文や語句の解釈や作者や歴史のことなどいついてできるだけ内容がよいものにしようと思う。

  詩吟の会の帰りの列車の中で会のメンバーの一人が真剣な顔をして、「明日、黄海でアメリカと韓国の合同演習が始まると、北朝鮮は日本にミサイルを撃ってくるのではないか」言う。男は「北朝鮮がミサイルを発射しようとするならば、事前にその動きがわかると思う。その場合、米軍も自衛隊もミサイル迎撃や、先制攻撃でミサイル発射基地をつぶすだろう」と話しておいた。しかし、実のところ男も不安である。我が国は自衛隊はあっても、軍隊はない。政府の要人に軍隊の経験者はゼロである。お隣の韓国とは比較にならない。彼は「問題は政府の対応だ」という。「ロシアや中国になめられてしまった」と憤慨している。男は我が国は一日も早く憲法を改正して国の形を整えなければならないと思う。