2011年5月11日水曜日

介護帰省(20110511)

 男は母を看るため女房と一緒に来週早々2ヵ月ぶりに九州(K町)に帰ることにし、インターネットでスカイネットアジア航空(SNA)にアクセスして女房の分と合わせ二人分の航空券を購入した。九州に帰るのにはANAを利用して福岡空港経由で帰るか、スカイネットアジア航空を利用して大分空港経由で帰るかどちらかである。

福岡経由の場合は高速バスを利用し、大分経由の場合は空港から大分まで空港アクセスバスを利用し、大分からはJRか高速バスか、場合によってはタクシーを利用する。タクシーを利用してもSANの場合航空運賃が安付くので経費的にはトントンであまり変わらない。ただし、九州の家までの所要時間は福岡経由の方が絶対早い。

 航空運賃はどうかというと、SNAの方は65歳以上のシニア料金があり、大分と羽田間の運賃は月~金の間は何時でも定額の14170円という定額である。土日は1000円高い。 一方、福岡経由の場合は、3か月前とか早割があって、以前は片道17000円とか19000円とか、場合によっては11000円という安い時もあった。ところが最近は25000円~28000円台である。博多まで新幹線を利用する経費と大差ない。

その他のサービスについて比較すると、SNAの場合機内サービスでコーヒーとかその他の飲み物が出るが、ANAではお茶以外は有料である。SNAの場合、乗客は飛行機とターミナルビルの間はバスによる移動を行うので、その点ANAに比べ不便である。

 母を看るため年に45回九州に帰っているが、それは男にとって楽しみでもある。ところが女房にとっては必ずしも楽しいことではない。独り暮らしの母は週3回のホームヘルパーによる家事の援助、それは主として何かおかずを作ったり、母の入浴を世話したりすることであるが、その援助を受けている他、毎週1回デイサービスを受けている。

それらの介護サービスは、家族がいる場合デイサービス以外はカットされる。母に食べさせることは女房の仕事になる。母のため食事を作ってやるだけではなく、たまにしか帰らないので家庭の主婦としてしなければならないことが数多くある。女房にとって九州に帰るということはちっとも息抜きにはならない。

そのような家事労働をしなくてすむように母を一、二泊の温泉旅館に連れて行ったことがあったが、その時でも女房は母の入浴の介護をしなければならず、心が休まることはない。男の妻は誰に対しても「自分が後悔しないために」と言って真心を尽す。それが女房の生来の性分である。男はそのような女房を労り、心からねぎらってやりたいと思う。

 九州に帰った折には時々小旅行を兼ねることがある。これまで34日の鹿児島旅行や、23日の宮崎旅行を夫婦二人だけで楽しんだことがあった。母はそのとき「これは私の気持ちだから」と入れ歯のない笑顔でお金を包んで男に渡してくれたことがあった。

 今度も熊本を経て天草まで旅行しようと計画していた。しかし今回はそれができない。その理由は女房の体調がすぐれないこと、もう一つは母が将来何処かの老人施設に入所出来るよう手続きすることなど余分な仕事があるからである。