2011年5月17日火曜日

人権擁護法案の中身への疑問 (20110517)

 男は静かに隠居しているつもりであった。しかし、黙ってはおれないことがある。民主党政権が次期臨時国会に提出する方針を固めた「人権侵害救済法案」は、同政権が温めてきた三法案「外国人参政権」「夫婦別姓」「人権擁護法案」の一つである。その中の「人権擁護法案」の形を変えて「人権侵害救済法案」として次期国会に提出しようとしている。

 しかし、「人権侵害救済法案」は、表向き「不当な差別や虐待で人権侵害を受けた被害者の救済を目的とする」ものであるが、その中身は「令状なしで家宅捜索や逮捕が可能」「面識が一切ない人に対しても侵害認定可能」「侵害認定をする委員は国籍条項が存在しない」等々相変わらず売国的法案となっているらしい。

 新聞に出ていたが、この法案にはメディア規制条項はなく、新聞社などマスコミ各社はこの法案について何も言っていないようである。しかしもしこの法案が成立したら、男のように自分の実名と写真を公開して、堂々と政治的な批判してきた人間も、また匿名でものを言っている方々も危険にさらされることになる。

男はこのブログに丸一日投稿出来なかった。その原因は別原因がにあると信じたいが、もしかして、男がネッと上で政治的な発言をしていることが気に入らない誰かが、男のこのブログに何か仕掛けたのではないかと疑っている。「エンジニアが問題解決に取り組んでいる」とか「復元中である」というメッセージがブロガ―から出されていた。

 女房はこれまで口酸っぱく、「あまり激しいことは書かない方がいいよ。」と男に忠告してくれていた。女房が言っていたとおりのことが起きたのかもしれない。男は、「人権侵害救済法案」は、メディアを規制対象とせず、個人を規制の対象として、ネットでの影響を抑え込もうとしているようにと思う。男のこのブログ記事が何故削除されそうになったのか?「人権侵害救済法案」は絶対阻止しなければならないと男は思う。

 昨日の参議院予算委員会で、民主党の今野 氏が菅総理に対し、今回の大震災の復興の為には、「復興院」を立ち上げ、東北に事務所を設けることを提案し、次のように言って質問を締めくくった。彼は、宮沢賢二の「雨ニモ負ケズ」の詩を朗読し、その詩の中にある「アラユルコトヲ自分ヲ勘定ニイレズニ」という部分を強調し、菅総理が自分を勘定に入れずにものごとを進めるならば、「自分は菅総理について行きます。」と宣言した。

 また自民党の衛藤晟一氏が質問のとき、彼が参考人として呼んだ内閣府原子力委員会専門委員で独立総合研究所の青山繁晴社長は、福島第一原子力発電所被災事故発生時、「午前650分に(首相の受け入れ)準備をするように、と東京電力本店から現場に指示があり、その準備が他の作業に加えて必要だったことは間違いない。それが初動対処の遅れを生じた。総理大臣と言う者は東京に居て指揮するべきであった。」というようなことを述べた。

 菅総理は復興院という時限的組織を立ち上げることに反対し、自ら本部長となる復興本部立ち上げに執心している。戦時中、挙国一致内閣が言論統制をしてまでして政府機能を維持しようとした。現政権に同じ轍を踏ませないようにせねばならぬ。