2012年4月6日金曜日


往年の若さを取り戻すことはできないが・・・ (20120406)

 昨日はよい一日だった。自宅で夕食後、「かたくりの里」で男も女房もそれぞれのデジカメで撮って来た写真をテレビに映し出して鑑賞した。良くない写真は削除し、良いものだけを残した。「かたくりの里」は、おそらくその町の資産家が所有している丘陵地を利用してできたものらしく、中央あたりにその資産家のものらしい墓所がある。折角撮った写真の中にその墓所が写っているものは気持ちが悪いので全部削除した。女房はSDカードの写真を自分のiPadに移し、iPad画面でその写真を鑑賞できるようにした。女房はiPadの操作について男が教えなくても殆ど自分でできるようになっている。

 男が撮った写真にもカメラのアングルが良くて写真パネルにしたら良さそうなものも数枚ある。何十枚中の数枚である。女房が撮った写真にも良いものがある。女房はその中の写真を一枚はがきの用紙にプリントして、施設に入っている母に手紙を書いて送った。母への手紙は1週間から10日おきに殆ど毎回女房が書き、たまに男が書いていて送っている。多少アルツハイマー病になっている母は男の継母であり、女房の生みの親ではあるが育ての親ではない。しかしその母は男の家系に大きな貢献をしてくれた。つまりその母の娘である男の女房は二人の立派な息子たちを生み、育て上げ、社会に送り出してくれた。どの家でも母親が立派であればその子供たちも立派になれる。母親が駄目であればその家系に良い子孫は残らない。

2月に男が帰郷し施設にショートステイで入所している母に会ったとき、母は女房が送った手紙を何度も何度も読み返していると涙ながらに話してくれた。その母は来月同じ経営者が新たに建設した老人ホームに終の棲家として入所することになっている。その手続等のため男と女房は来週早々帰郷する予定である。その施設の母の部屋に電話を引いたりテレビや使い慣れた家具などを持ち込むことになっている。

 男は昨日撮った写真の中から良い写真を2枚をA4用紙に、3枚を2L用紙にプリントした。女房は早速それらを額に入れ居間や廊下や自分の部屋などに飾った。男の家の中の飾りは四季折々の花の写真パネルと山野草の花瓶が主である。購入した高価な絵など一枚もない。二男が芸大生のとき作成した石膏の裸婦の立体的ボードや高校生のとき描いた日光の杉並木の油絵のほか、写真サービス業で成功した男の竹馬の友がプレゼントしてくれた秋山正太郎の大きな写真パネルが目を引くだけである。ついでながら男の家の食器棚の中には高価な食器は殆どない。多くは男の手作りの陶芸作品である。しかしその方が温かみがある。男も女房も質素・清潔・温かみ、それが一番の幸せの素であると思っている。高価なものを買って身に付け、或いは家に飾り人に自慢するのは、その人にとって誇れるものはそれしかないからである。

 午後、法務局に「登記事項証明書」なるものを取りに行った。収入印紙代は700円取られた。この書類は男が住む家の火災保険・地震保険手続き上必要なものである。この建物が建築基準が変わった昭和56年以降に建てられたことを証明すると掛け金が多少安くなるからである。こういう家事雑務で外出すると多少運動にもなる。

オリンピック選選考水泳大会が行われている。注目の北島選手・立石選手が平泳ぎ100m、200mでオリンピック出場が決まった。水泳選手らは皆逞しい。昔でいえば相当な使い手の侍たちである。男は女房と一緒にテレビに映る彼らの姿を見て、年老いたとはいえ彼らの精進ぶりに負けないように頑張らなければと思っている。

ここ半年近く悩まされてきた男の左大腿部の異常は殆ど解消されてきた。今朝は6時に起床したが、起床前足腰の骨・間接・特に鼠蹊部の屈伸などよく行った。痛みがなくなってくると気持ちが晴れ、体中に気力がみなぎってくるようである。股開き・足ねじり・屈伸など呼吸法を行いながら行い、最後に腹筋背筋の運動を行い、腕立て伏せ運動を行う。これをこのところ毎日行っている。この運動は自分で考案した運動で、普段使わない筋肉をよく動かすようにしている。

水泳選手らのような若い時代ははるか遠くに過ぎ去った。しかし余生は最後の最期まで凛とし、生き抜かなければならない。夕刻毎度利用している近所の床屋に行き、延びた髪をカットして貰った。鏡に写る自分の面構えを見て、「俺の顔つきは以前と比べて生気があふれるようになったな」と思った。このところ以前のようにフェイスブックで夜更かしなどせず、生活習慣を改めたとは言え、一日、二日で体調がそう簡単に良くなるわけではないのだが、人の体は心の持ちようでどうにでも変わるものだと思う。女房が男の健康維持についていつも真剣に思って食事内容や運動などいろいろ気遣ってくれていることは有り難く幸せなことである。明日は女房と千鳥ヶ淵や靖国神社の桜を観にゆくことにしている。