2012年4月20日金曜日


この痛みはストレスからきいているのだと思う(20120420)

男の左上腕上部の痛みは依然として続いている。男と女房は昨夜往復タクシーを利用して洗い場が5人分ある天然かけ流しの共同浴場に行った。初めのうちは男湯も女湯も入浴者は男と女房以外に誰も居ず、それぞれ広々とした専用湯であった。そのうち夫婦が2、3組とやってきて入浴者同士の会話が始った。誰でも脱衣して浴室に入るとき、先客がいれば「今晩は」などの挨拶をし、また先に浴室から出るとき「お先に」と挨拶をして出る。こういう挨拶は初対面同士であっても会話のきっかけとなる。女房は、会話の相手の女性は婆さんがショートステイで世話になっていた施設で働いているという話を聞いた。この町では学童たちがすれ違う大人に挨拶をしている。小さい時からのこういう習慣が大人になっても続くのである。女湯の方から「お父さん上がった?」と女房の声がある。「うん、今上がったところだ」と答える。

男は昨夜左上腕の痛みでよく眠ることはできなかった。整体院でマッサージを受けた後はしばらくは痛みをあまり感じないのだが、1時間もしないうちに痛みが再発する。入浴した後は血液の循環がよくなるのか、痛みは和らいでいるが時間が経つと痛みが再発する。就床後3時間近く眠って目が覚め、小用を達して再び就床した後痛みでなかなか寝付かれない。痛む側の左腕を上にして横になってじっと動かずに痛みを堪えていると痛みが徐々に和らいだ感じになり、いつの間にか眠っている。しかし早朝痛みで目がさめた。

婆さんの終の住処をよりよくする仕事は未完成である。婆さんが居なくなった家のこともしなければならない。昨日は隣の独り暮らしのTさんが紹介してくれた庭の木々の手入れをしてくれる人が来訪、男と女房は初対面だが「この人はぼくとつだが非常に誠実な人だと判断、不在間の庭の手入れを依頼した。支払いは8月、盆に返った時で良いという。今日は婆さんの終の住処の壁に時計を取り付けたり、タンスを動かして後ろの壁コンセントにテレビの電気コードを横から差しこむことが出来るように専用のコンセントを取り付けたり、洗面所にタオル掛けを取りつけたりしなければならない。昨日床に一坪広さのカーペットを敷いたり、小さな人形を飾ったりしたら暖かい雰囲気になった。壁に女房が撮った花の写真のパネルも飾りたい。男と女房は近くのホームセンターで必要なものを買って、一日の4便しかない町内循環バスに乗って婆さんの終の住処に行く。

男はその前に近くの小さな共同浴場に行って、左上腕の痛みを緩和しておこうと考えた。その浴場は10時から利用できる。自転車に乗ってその浴場に行った。男より年長に見える老人が湯船につかっていた。男は挨拶をして中に入る。狭い湯船の中でその老人に「五十肩なんです」と会話のきっかけの話を出す。老人はそのような問題を抱えていないように見える。一言二言会話があっただけだった。五十肩なら腕は上に伸ばせない筈であるが男の腕は何とか上に伸ばせる。五十肩ではないのかもしれない。

「お父さん(パソコンに向かって)もう一時間にもなるわよ」と女房は男の左上腕上部の痛みを気遣っている。男は整体院での治療には限界があるように思い始めた。婆さんが世話になったK病院には整形外科医が常勤していず、明日その先生が来るという。男は明日その整形外科で受診するつもりである。今夜も痛みで安眠できないかもしれない。それを少しでも良い状態にしようと男は薬局でパスタイムFX7という湿布薬を買ってきた。「痛み止めの薬はありますか」と問うたら薬剤師は「あります」と言って服用薬を出してきた。その薬は痛み止め成分と葉酸が入っているという。男は「そうなんだ、こういう薬があるんですね」と言って買うことは控えた。明日、整形外科の先生が何な処方してくれるだろう。家には婆さんがいず、女房と二人だけなのでリラックスはできる。男は家の風呂につかって体を温め、女房にその湿布薬を貼ってもらおうと思っている。男の左上腕・肩の痛みはパソコンのやり過ぎだけではない。男は時間に追われるようにして婆さんのことや家のことをあれこれしなければならない。このことが一つの原因となって男の左上腕・肩の痛みを誘発している。

その婆さん、奇遇にも30数年前別れた隣の家のUさんと化粧室を挟んで隣り合わせの部屋になり、しかもその施設で働く従業員も隣の家のKさんの親せきだという。Uさんの家もKさんの家も今は駐車場やお総菜などを販売する店になっている。婆さんは終の住処に移ってから親しい友達に会え、生き生きとしている。その施設の従業員も婆さんとUさんにはあまり手がかからないだろう。二人ともアルツハイマーに罹っていて適当にぼけていて、いつも同じ話を繰り返して話しているが・・・。