2012年5月14日月曜日


今の世の大伴・佐伯の宿禰の役割を担う人々よ出よ!(20120514)

一部の、といってもかなり多数の韓国人によるものと推察される日本国及び日本人に対するあまりにもひどい無礼・プロパガンダに対して、多くの日本人が憤りを感じ、或いは呆れ、様々な対応をしている状況である。日韓両国の間でこの問題がエスカレートし、両国民同士の感情的対立に至るようになることはないだろうと思われるが、もともと「気」の盛んな韓国人は、日本が毅然とした態度でその「気」に立ち向かわないかぎり、彼らはそれを良いことにしてますます激しい行動に出るだろう。現にその傾向にある。

諺に「毒をもって毒を制す」「蛇の道はへび」と言う。韓国人のなかには自国民が報道されているように余りにも程度が低い状況を見て、嘆いている人たちもいるかなり筈である。いやそう期待したいところである。そこで日本としてはそういう“良識ある”韓国人に立ちあがって貰って、自国民の「気」を「理」をもって制御してもらうことは出来ないものであろうか? 外務省あたりでそういうことも密かに考えて実行して貰うことはできないものだろうか? そのためにはまず我々の足元を固めなければならない。

我々日本人は、民族として「単一」である。歴史・言語・文化・伝統などは世界の中で独特なものがあり、日本人の心の深奥に日本人のアイデンティティの根源として天皇及び国旗と国家がある。一部の馬鹿な政治家や学識者やマスコミ関係者らが“得意ぶって”このアイデンティティを壊してしまいかねないような言動をしているが、大多数の日本国民は健全である。大多数の日本国民は積極的には発言しないが、彼ら馬鹿な連中の言動に対して潜在的に批判的である。

一部の馬鹿な政治家や学識者やマスコミ関係者らが居るのは、日本人のDNAの多様性がそうさせるのであろうと考えられる。日本人のDNAの多様性は、人類が出発したアフリカに住む人々のDNAの多様性に匹敵するほど多岐にわたっている。アフリカと日本以外では人々のDNAのハプログループの数は多くない。縄文人のハプロタイプは世界に類を見ない特殊なものがあり、弥生期には縄文人と日本に渡って来た長江流域の人々との混血が進み、その後騎馬民族系の人々の血も混じり、近現代にはヨーロッパ系の人々、戦後はアフリカ系の人々の血も混じりつつある。日本人は人種的には世界に類をみないような混血種である。ある意味で日本人は「多人種混血種」である。

日本人が混血種であるということは、日本人の強みでもある。日本人は創造性に富み、進取の気性に富み、柔軟で規律心があり、外敵・外圧に対して一致団結してこれに対処する団結心がある。「以心伝心」は日本人の特性である。漢字文化がその特性を涵養している。アルファベットやハングルではそれは難しいだろう。

しかし、戦後「教育勅語」は廃止され、一家に「家長」がいるという家族制度が壊され、戦前の人なら暗記していた歴代天皇の名前に今の人々は関心が薄く、『古事記』や『日本書紀』の神代のことにも無関心である。「騎馬民族説」を唱えた人が文化勲章をもらい、日本人の「歴史観」は薄れてしまっている。巷に『逆説の日本史』など様々な歴史本が出て人々の「歴史観」を一層薄れさせている。

宮内庁や清家中枢に反国家的分子がいて、彼らが画策しているのではないかと疑いたくなることがある。それは、女性天皇・女系天皇を容認しようとしている動き、夫婦別称や外国人参政権を認めようとする動き、天皇墓や天皇・皇后同墓の話題などである。これらは日本に天皇がいることが“目の上のたんこぶ”のように思っているに違いない国々の謀略的戦略にひっかかっているか、自ら進んで反国家的行動に出ているかのどちらかである。

在日外国人の帰化が増えているが、彼らは元々何千年の間に混血してきた日本人とは異質である。彼らが今後数世紀以内に日本人と完全同化してゆくために何が重要であるか考える必要がある。天皇はそういう帰化人を含む日本国民の統合の象徴である。未来にわたって日本が平和で繁栄して世界の国々の理想的存在であり続けるためには、皇室を守りぬかなければならない。

聖武天皇の御世、地震や災害が多かった。唐(シナ)から帰化した人も居り、遠くペルシャやインドからも来訪者があった。百済帰化人の子孫・百済王敬福(くだらのこきしけいふく)が陸奥国司であったとき管内の小田というところで金鉱を発見し、東大寺の盧舎那仏を黄金で光らせることができた。このとき聖武天皇は、神武天皇以来皇室を守ってきた大伴・佐伯の宿禰のことを讃え、大伴・佐伯は己の身を顧みない人たちであって、「海行かば水漬(みず)く屍(かばね)、山ゆかば草むす屍、大君の辺(へ)にこそ死なめ、のどには死なじ(ほかにのどかには死をすることはあるまい)」と言い伝えている人たちであると聞いておられる、と『続日本紀(しょくにおんき)』に書かれている。今、日本に必要な人たちは、大伴・佐伯の宿禰の役割を担うような人たちである。