2009年8月23日日曜日

永住外国人の参政権(20090823)

 男は現役時代、会社から派遣されてアメリカの会社で研修を受けていたことがあったが、そのとき知り合い、以来交友関係が続いている友人から久しぶりに電話があった。アメリカでは兵役に就き、満期で退役してアメリカ市民権を与えられた人が雑誌か何かで取材されて記事になっていたことがあったが、彼もそのようにしてアメリカ市民権を得た一人である。今アメリカでは兵役は志願制であるが、当時は徴兵制がしかれていた。彼は永住権をもっていたため徴兵されたのである。

 その彼は男のブログを読んで、アメリカの永住外国人の参政権について話してくれた。それによるとアメリカでは永住権を持っている外国人は、アメリカ市民と全く同じ扱いを受けるそうである。しかし選挙権・被選挙権はアメリカ市民にならないと決して与えられないということである。ところが、一部の政党は日本に永住している外国人に地方参政権を与えるべきであると主張している。その理由として、韓国やドイツなどがそのようにしているからだという。

 朝鮮半島は漢民族に支配されていた時期があった。ドイツはローマ帝国の支配下にあった時期があった。そういう国々では外国人に参政権を与えることに抵抗感がないであろう。しかし日本やアメリカは違う!

 民主党の鳩山代表は党内の左翼思想の人たちもまとめなければならない立場であるためそういう発言になったのかどうか知らないが、あるテレビ番組で彼は「日本列島は日本人だけのものではない」とまで言いきった。民主党内には日本の国旗を切り刻んで民主党のシンボルマークを作った者がいる。

 今回の選挙で民主党をはじめ、一部の政党は自衛隊の海外派遣に反対している。ソマリヤ沖やインド洋などに派遣されている自衛隊員たちは、日の丸の旗を掲げ、国の為に黙々と任務を遂行している。天皇陛下・皇后陛下をはじめ皇族の方々に対しては、ごく自然な気持ちで敬意を払っている。そういう人たちと対極にあるのが、それらの政党の人たちである。民主党員やその支援者の中には労組の人たちも多い。国旗を切り刻んだ人たちは反米であり、国連で決めたことについても自衛隊を活用することには反対している人たちと同類である。男は反対する理由の根底にイデオロギー、簡単に言えば左翼思想があると思う。

 男は彼らのイデオロギーには天皇制や神道と相容れないものがあると思っている。神奈川県では教育委員会が卒業式の国歌斉唱・国旗掲揚時起立しない教員のリストを作成していることについて、件の教員たちはテレビのカメラの前で、リスト作成は憲法で保障されている思想信条の自由に反することであると主張して抗議している。男は‘革命’を標榜する民主党の中には、そのようなイデオロギーを、今は‘隠し持って’いる連中がいると感じている。

 彼らが受け容れない天皇は1500年ぐらい前、ヤマト政権確立の時から平安時代まで実質支配者であった時期があった。ヤマト政権確立後、天皇は国(倭国、後に日本国)の安泰と民の幸せを祈っておられた。今の天皇もその祈りを続けておられる。国のため、民のため祈ることをする天皇のような存在を持つ国は他にない。神道の源泉は古代の天皇の祈りにある。

 日本は天皇と神社があるユニークな国である。日本人は普段無意識のうちに天皇を敬い、神社の儀式に参加している。日本から天皇と神社を無くしてしまったら、殆どの日本人は精神不安定になってしまうだろう。人は誰でも自分の心の深層を認識することはできないのだ。天皇と神道は、日本人の心の深層にある‘セルフ(自分自身)’の元である。

 男は神道を宗教のカテゴリーに入れてはならないと思う。その理由は、神道は日本人の精神文化の根底にあるものであるからである。靖国神社などはその文化を実際の形にしたものである。首相の靖国神社参拝を非難し、‘自粛’という形で参拝が行われないようにすることは、日本人の精神を改造して行こうと意図する側の深慮陰謀であると男は思う。