2009年8月24日月曜日

党首討論会(20090824)

23日、NHKの「迫る決選9党党首スタジオ集結政権選択の夏・日本を誰に託すか」という番組で党首討論会が放送された。これを聞いていて男は感じたことがある。それを三つ挙げるならば、先ず、それぞれ主張が違う党が9つもあって、防衛、官僚、経済について十分な討論が行われぬまま終わってしまったということである。次に、民主党などは一般大衆、特に子育て世代の女性たちや生活が苦しい人たちだけに媚びへつらって、彼らの耳に心地よいことばかりを聞かせようとしているかような印象があるということである。最後に、改革クラブは民主党などが財源について理論的・実質的な裏付けのない、あたかも‘革命’のように政権奪取を目指しているように見えることや、‘官僚が悪い’と強調していることなどを批判していることである。
海賊対策や北朝鮮制裁、および対テロ対策の国会審議に対する民主党の対応ついて麻生首相が批判したことに対して、鳩山代表は口を濁して逃げざるを得なかったような印象を受けた。民主党はもともと‘革命’的に政権奪取を目指していたから、理想論を述べることが出来る鳩山氏が当面の党の代表にふさわしいと党員たちは考えたのであろうか?
男は麻生首相は党の総裁として、これまでの自民党が ‘政官業’癒着の構造から脱却できなかったことや、小泉改革で考慮されていた弱者救済策も世界同時不況の影響で不十分であったことを、‘一般大衆’の前で率直に謝ればよいと思う。物事には必ず光と影、プラスとマイナスの両面があるのだ。民主党は政権奪取を最優先にして、一般大衆に受けるようなことを並べ立てているが、必ず反動が起きるに違いない。鳩山代表らはそのことを予測していて「もし民主党のマニフェストが実現できなかった場合には責任を取る」と言っている。民主党などが頼みにする‘一般大衆’、男もその内の一人であるが、その‘一般大衆’は、政権をとった民主党がこの日本をめちゃめちゃにした後で「マニフェストを実現できなかったから責任をとります」と言って責任を取ってもらっても困るのだ。
テレビ討論会に出ることができる条件を満たしていない幸福実現党は、日本の精神の在り方について、‘一般大衆’に受けるようなことを言っている。この党には若い立候補者が多く、若い世代の人たちの漠然とした不安感を受け止めるようなことを言っている。男は、仏教などの普遍宗教ではない宗教団体が政治活動を行うことを禁止すべきであると思っている。憲法改正時には、新興宗教など非普遍宗教の政治活動の禁止を規定すべきである。
ついでに憲法改正時には、宗教のカテゴリーに神道を含めないことも明記すべきであると思う。神道はもともと宗教ではなく、日本の古来の文化の形である。靖国神社にA級戦犯が祀られたからとて、靖国神社に国を代表して内閣総理大臣が参拝するからとて、外国からとやかく言われる筋合いはない。A級戦犯の方々は天皇を守りとおして自ら死を選んだのである。石原東京都知事、が昔、A級戦犯として処刑された方々を「結果責任」として当然であるというようなことを言ったことがあった。男はこの言葉に反発していた記憶がある。
男は、度々言うが、「やましき沈黙」が起きる日本人の精神構造は、今の平和な民主主義、自由主義のこの日本の国の中で、依然として強く存在していると思っている。A級戦犯として処刑された方々は、確かに戦争指導の立場にあった方々であるが、指導された一般国民に全く責任がなかったわけではない。当時の一億国民は皆、多かれ少なかれ先の戦争に対して責任があったのだ。その結果として、あのような悲惨なことになったのだ。

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