2010年9月5日日曜日

東京裁判5(20100905)


②細野氏が「苦渋の決断」で小沢氏支持を表明した。言動は穏やかであるが常に計算づくめで語っているように見え、権力志向的に見え、地元の身近な‘おっさん、おばさん’達の言うことに動かされやすく見える彼の性格では、当然の行動であろう。彼は小沢氏にそのようなところを見込まれ、党内でそれなりの立場に就くことができたと思う。そしてマスコミに注目されるようになった。

 しかし、男は将来彼が一国のリーダーになることは国にとって小沢氏同様危険であると思う。もし彼が将来一国の総理大臣を目指すならば、国の為私心を持たず命を懸けて行動した幕末の志士たちのようにあらねばならない。しかしそのような志の元は幼少の頃から培われるものである。その素質は自ずから人相・風格に顕れるものである。

 若い民主党員たちも‘永田町の論理’に毒されて‘物言わぬ一般庶民’の心底の願いや思いを理解できずにいる。柔道のやわらちゃんなど先輩の‘おっさん議員’達に持ち上げられて、小沢氏の出陣式で得意になって音頭をとった。あほらしい!

 ベター論でゆくならば現職菅総理が頑張って是非民主党代表に再選されてほしいと思う。それが大方の国民の願いである。そしてリーダーシップの基盤を固め、自民党やみんなの党やたちあがれ日本や新党改革などと連携して国民の願いを一つ一つ実現して行って欲しい。さもないと時期衆院選挙で民主党は立ち上がれないほど大敗するであろう。

 小沢氏に付和雷同のようにくっついている国会議員たち、即ち陣笠小物議員たちは、そのとき自分に都合がよい政党に流れてゆくだろう。今朝、日本テレビに出演した川内氏は鳩山グループに所属しているようであるが、口角泡を飛ばせて小沢氏を擁護していた。彼も付和雷同組、良く言えば鳩山氏同様国民からかけ離れた見識の持ち主であると思う。

 民主党政権になって、一般国民の見識も一層高まってきた。これからの政党はそのような国民のレベルを読み間違うと大失敗すること必定である。

 さて、昨日に引き続き「東京裁判」について、要点をピックアップして書く。

 満州族の王朝である清朝は長くシナの土地を支配するが、19世紀半ばになると西欧列強の脅威に晒されるようになった。とりわけ1840年(天保11年)のアヘン戦争、1857年(安政4年)から1860年(安政7年)にかけて起こったアロー戦争で清国はイギリスに敗れ、何とか独立は維持できたものの半ば植民地化された。19世紀末になるとやりたい放題の外国人たちに不満を募らせた民衆が清国軍とともに北京にいた外国人を取り囲むという事件が起こった。このとき、列強八カ国(日本・ドイツ・イギリス・フランス・ロシア・アメリカ・イタリア・オーストリア)が自国民の保護のため軍隊を派遣した。

 このときロシアは氾濫に乗じて満州に侵攻し満州を占領してしまった。日英米が抗議するとロシアは撤兵を約束したが居座り続け、北朝鮮に入ろうとした。日本は列島の安全を保つためロシアの朝鮮半島への南進を阻止ししようとして日露戦争(明治37~38年)(1904~1905年)が起きた。日本はこれに勝利し、満州をロシアから奪還し、清国に返還した。