2010年10月20日水曜日

尖閣諸島問題に関する日本共産党の見解(20101020)


   日本共産党は、先週月曜日(2010年10月4日)に、インターネットで『尖閣諸島問題 日本の領有は歴史的にも国際法上も正当――日本政府は堂々とその大義を主張すべき――』という見解を発表している。

  老人はこれを読んで大変嬉しくなった。老人はかつて日本共産党は嫌いであった。老人は近年の日本共産党の政治姿勢には、他の政党に見られない一貫性があると評価している。もし将来同党が政権与党となった場合には、必ず正規の国軍を創設するだろう。ただし天皇制は廃止の方向だろうと思う。しかしそれは困る。

    しかし、もし同党が尖閣諸島はもとより、北方四島、竹島も我が国固有の領土であるとして、領土・領海・領空法など法律を定めて世界に向けてアッピールし、万世一系の男系の皇統を維持し、憲法を改正して国軍を創設し、日本の伝統や文化を守り、科学・技術の一層の向上を図り、国の富を増やす姿勢であるならば、同党は既存のどの政党よりも今の日本にとって最も期待される政党となることであろう。

    外務省はホームページで中国語でも尖閣諸島のことを説明しているが、まだまだ弱い。かつてのように軍人が政府の中枢にいない我が国の官僚たちは‘ふにゃふにゃ’腰、腰ぬけである。今からでも遅くは無い。政治家や中央官庁の官僚たちは、外交の手段としての軍事力の重要性について猛勉強して貰いたいと老人は願う。日本人は、東京裁判で毒された精神、自虐史観の精神から立ち直るべき時が来ている。

    岡田大臣は「日中両国ともこの問題には冷静に対処しなければならぬ」と言っている。しかし冷静ではないのは中国政府の方である。孫子の兵法に「遠交近攻」というのがある。日本の外務省は遅きに失しているがようやく世界に向けて尖閣諸島問題について積極的に説明を始めた。正しいことは遠くの国々に良く説明するがよい。日本人は平和ボケから目ざめて国土防衛に必要な最低限の軍事力を整備すべきである。

    国の軍事力は、個人に置き換えて考えれば日本刀とそれを腰に刺した武士のようなものである。その武士の鋭い眼光と鍛え抜かれた体つきと、磨きに磨きをかけた刀使いの技と、物おじせぬ物言いと、肝が据わった態度と、知性と徳性と高い教養と、自制心と、仁愛の精神と、事に臨んでは最愛の者すら顧みることなく己の役割を遂行する冷徹さなどである。

    18日(月)参議院決算委員会で丸山和也議員が仙石官房長官と予め示し合わせていたようなやりとりを行っていた。丸山議員は西郷南洲遺訓の第17項にある「正道を踏み国を以って斃るるの精神無くば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順する時は、軽蔑を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受くるに至らん」をボードに提示し、中国に対する政府の対応を批判していた。自民党政権は中国に向き合う政府の対応よりも専ら経済活動の振興に力を入れ、防衛予算を年々減らしてきた。

    軍隊(自衛隊)の経験者がいない政府は軍事力に対するアレルギーをもっている。一方の中国の政府は9割も軍隊経験者や軍人で占めている。日本人よ、目を覚ませ!

0 件のコメント: