2011年4月14日木曜日

小池百合子内閣総理大臣誕生を願望する(20110414)

 民主党は今回の大震災からの復興費ねん出のため、マニフェストの「子ども手当」を廃止することを調整中である。廃止されれば恒久法の「児童手当」が復活する。しかし、子ども手当導入に伴い、今年1月から廃止されている年少扶養控除が廃止されているため、一人当たり月最大6000円の減収となるので、何らかの手当てが為されるだろう。

 民主党は、何としてでも政権を取るため‘誇大広告’をして、有権者を騙した。国民は、騙されたことを知り、民主党から離れた人が多い。当時、国民は、自民党の不作為に嫌気がさし、「自民党を懲らしめるため」民主党に投票した人が多かった。しかし、民主党があれほど大勝するとは思っていなかった人が多かった。

ところが、小沢氏及びその一派は自分たちが国民から信任されたと、自分たちに都合のよいように理解して、民主党内で自分たちが主流派になろうと行動した。子ども手当も「国民との約束だから、国債を増発してでも実現させるべきである」と主張し、菅氏は官僚の言うなりで「政治主導」になっていないと、菅内閣打倒に走る動きを見せた。良識ある国民は、彼らの腹の底を見抜いている。

国民はそのような政権与党に「ノー」を突き付けた。しかし、自民党に対しても不信感を抱いている。菅内閣の苦しみの根源は、自民党政権が作ったものに根ざしている。一方、谷垣自民党総裁に、内閣総理大臣になって貰いたいと考える国民は少ないだろう。

 復興財源優先という言葉は、マニフェストが実現できなかった正当な理由のため好都合である。良識ある国民は、「まあいいだろう。何か理由が必要であろうから」と大目に見る。そして、民主・自民・公明・みんな・立ちあがれなどが大同団結して貰って、災害復興暫定内閣を作って貰って、この国難を乗り越えたい、と願望している。

 この国の状況は、古代のヒミコの時代に似ていなくもない。男王たちの争いが絶えないので、ヒミコという女王が担がれ、国は安定した。ちなみに「ヒミコ」や「ヤバタイコク」は、当時の中国・魏が、朝貢する諸王がいるまとまりのない和国に対して、悪意をもって書いた呼び名である。真実は、岩間 弘著・創英出版発行『大東亜解放戦争』上巻123ページにあるとおり、卑弥呼は「日美子」すなわち天照大神、邪馬台国は「大和国(やまとのくに)」、倭人は「和人」である。古事記及び日本書紀の神代は、時間軸が装飾され延伸されているが、歴史的事実の天照大神の在位は、魏書に記された3世紀半ばのことであろう。

 今回の原発事故は起きるべくして起きた人災である。東電から献金を受けた自民党にも責任がある。利権にしがみつく老練な男性国会議員たちが、原子力保安院を、外局とはいえ利権に絡みやすい経済産業省・旧通商産業省の一機関と成し続けた。強制力のある国の独立機関にすることを敢えて避けた。その方が、甘い汁を吸い続けられるからである。

 暫定内閣の総理大臣は、このような男性の国会議員たちから超越した女性が良い。強い女性が良い。日美子、すなわち天照大神の役割を、小池百合子氏に担って頂きたい。国民の心の深奥に、そういう集合的無意識があると思う。是非、その無意識を呼び覚ましたい。