2011年4月27日水曜日

クリーン・エネルギー (20110427)

 msn産経ニュース「科学」欄に、一部引用する次の記事があった。

“大阪市立大の神谷信夫教授らの研究グループは21日、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を原料に、人工光合成でアルコール系燃料のメタノールを製造する構想を発表した。平成32年までの実用化を目指す。実現できれば世界初。石油などの輸入化石燃料や原子力発電に依存しない循環型の国産クリーンエネルギーが確保できることになり、注目を集めそうだ。”

“同大複合先端研究機構プロジェクトリーダーの橋本秀樹教授は、27年までに人工光合成装置を開発、32年までにメタノール燃料製造の実用化を目指すスケジュールを明らかにした。

新たな研究施設の建設に約8億円が必要になる見込みで、経済産業省の補助事業を活用したい考え。すでに企業数社との交渉も始めているという。

橋本教授は「排出された二酸化炭素から燃料が製造できるようになれば、究極の循環エネルギーになる。最終的には、原子力発電に代わるシステムを目指したい」と話した。”

先人の遺産の延長線上に、上記の技術がある。日本は、原子力に依存しない国づくりを目指そう。日本は、性根を据えてこのプロジェクトの為に人材や資金を投入し、研究施設・設備を拡充し、科学技術教育体制を強化し、世界に冠たるエネルギー国家になろう。

国会議員と中央官庁の官僚たちの「国家意識」が重要である。人体になぞらえて、国体の頭脳の前頭葉を司る国会議員と中央官庁の官僚は、「私」を忘れ、「国の為」だけを念頭に置き、現世に生きる人びとの安全・平和・繁栄のため、後世を生きる子々孫々の幸福のため働いて貰いたいと思う。

先人たちは、皆、そういう思いで頑張って働き、「あの世」に逝った。先人の御霊に敬意を表せず、天皇を崇敬せず、国旗・国歌を大切に思ってこなかった国会議員や中央官庁の官僚たちの中には、此の度の大震災を契機に「心を悔い改めた」人も多かろう。

菅首相もその一人だろう。もし、菅首相が、ご自分の過去の言動を恥じて、国民の前にその気持ちを表明したならば、そして、実務は専門チームに委ねてご自分は大所高所から大局的にものごとを判断し、言葉を選んで自分の意向を伝えたら、菅首相に対する国民の支持は急上昇することだろう。

人は、聖人君子でもない限り、誰にも欠点があり、過ちも犯す。人は、人生の歩みとともに進歩する。菅首相がもし、過去へのこだわりを棄て去り、「無」の心になり、「たとえ騙されたとしても、殺されることはない」と人を信じ、ただ一点「国の為」だけに、真心を尽くすならば、菅首相に対する人びとの評価は変わってくるはずである。

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