2011年6月16日木曜日

今後10年前後の間に起きるかもしれない関東大震災への備え(20110616)

 今朝の読売新聞に『平安大震災5』と題して次の記事があった。ここにその一部を引用する。なお、これに関連して男は次のタイトルの記事を2011527日金曜日付け投稿で公開している。タイトル:『未来の大地震災害 (20110527)』。
     http://hibikorejitaku.blogspot.jp/2011/05/20110527-iaea-2011-5-18-869-1000-850.html

“東北を襲った貞観(じょうかん)地震から9年後の元慶(がんぎょう)2年(878年)929日、今度は関東に大地震が起きた。

 特に相模国(神奈川)と武蔵国(埼玉、東京)の被害が大きかった。正史「日本三代実録」によれば、5~6日余震が続き、官舎も民間の建物も一つとして無事なものはなかった。地面は陥没し、街道は不通になり、多数が圧死した。相模国分寺(神奈川県海老名市)は本尊や脇寺(きょうじ)が倒壊。地震後に火災があった。

 震源などは不明だが、活断層による直下型の可能性が指摘されている。

 相模国分寺は奈良時代の8世紀半ばに創建された寺院で、これまで塔、講堂、金堂、僧坊の跡などが発掘調査されている。”

 “関東では60年前の弘仁(こうじん)9年(818年)7月にも大地震が発生している。相模、武蔵、下総、常陸、上野(こうずけ)、下野(しもつけ)など関東全域で、山は崩れ、谷は埋まり、数え切れない民衆が死んだ、と「類聚(るいじゅ)国史」は伝えている。

 埼玉県北部の利根川中流域では、砂の詰まった亀裂(噴砂)など、当時の液状化現象の痕跡が広い範囲で確認されている。”

 昔の大震災の歴史を見ると、869年に起きた貞観大震災の51年前の818年と、9年後の878年の二度、関東で大震災が起きている。878年の大地震では平安京でも揺れを感知している。818年の大地震では熊谷以北の利根川流域でも液状化現象が起きている。男はこの史実に照らして、関東地方で今後起きる可能性のある大災害について考えた。

東日本大震災が起きた今年、2011年の89年前の192391日に関東大震災が起きている。平安時代に起きた地震のことを考えると、今後10年前後の間に再び関東大震災級の直下型地震が起きる可能性は十分あるであろう。その時、利根川、荒川、多摩川、鶴見川、相模川などの関東の河川の流域で液状化現象も起きる可能性もある。

国や地方自治体は最悪の事態に備えた防災努力をする必要がある。同時に火事場泥棒のようにわが国周辺の離島、特に尖閣、沖縄の南西諸島が侵略されないように、防衛努力も怠ってはならない。今の時代の‘武士’である国会議員や官僚、公務員、裁判官、自衛官・警察官・海上保安官・税関検査官・消防官など「官」が付く公務員、大学教授、小中高教師、消防団員、公共の運輸・交通・通信・放送(NHK)、電気・水道・ガス・介護福祉など事業体の職員・社員の方々には、その‘武士’身分に相応しい自覚と怠りない勤めが求められている。その一方で一般国民も自己責任と自助の努力が求められる。

男は母の介護のこともあり自分の先祖の祭祀のこともあり、郷里への移住を考えたいと思っている。それは上記のような関東大震災が起きないうちに実現させたいと思っている。