2012年1月11日水曜日


『安岡正篤 易経講座』に学ぶ(15)(20120111)

“才と徳

学校を優等で出ても、社会ではさっぱり振るわない人がよくあります。人生の成功者には案外学校の成績が悪いのが多いようです。才も必要ですが、徳がなければ成功しない。
才徳は実に東洋的思考律であります。才は陽性で徳は陰性であります。我々の人格は才と徳とで出来ているということは確かに言えることで、才が徳より勝れているとこれを小人型、徳が才より勝れていると君子型という。

明治維新の西郷南洲は、徳が才に勝った君子型の人物、勝海舟はどっちかというと、小人型の英雄であります。

もちろん小人といっても文字が悪いんで、偉大な小人もあればつまらない君子もある。しかし東洋道徳学からいうと、偉大と貧弱とにかかわらず大体君子型の人間が、人間としての本筋だということになっている。

しかし政治は種々の知識や、技術を要するから、大いに小人も要するのであります。
しかし東洋の政治学の書物には「小人は物や人を育てる包容力がないから、利己的、私欲的になりやすい。ゆえに賞を与えても、支配的地位につけるのは宜(よろ)しくない。偉大であるほど悪い」としている。これは陰陽の良い例であります。

一切はこの陰陽相対の理法によって解決されるのであるが、それを見分けることが非常に難しいのであります。”

“小人は物や人を~

『西郷南洲遺訓」第一条には、尚書に「徳盛んなるは官を盛んにし、功盛んなるには賞を盛んにする」とあることを記している。”(以上、『安岡正篤 易経講座』より引用。)

フェイスブックで投稿されているが、古川貞二郎前官房副長官は羽毛田宮内庁長官とは厚生省時代上司と部下の関係にあり、羽毛下氏を宮内庁長官に据えたのは古川氏であったという。 

さて女性宮家創設について口火を切ったのは羽毛田宮内庁長官自身であったことは新聞等で報道されている。その女性宮家推進派の中心は古川座長と園部逸夫氏であるという。その園部氏は外国人参政権に関する最高裁判決で傍論を書いた人物であるという。彼は共産党系のオンブズマン運動や住民訴訟を拡大合法化する法制度づくりで原告適格性の拡大に努め、自衛隊・米軍基地反対闘争等に尽力し、変更教科書を象徴する家永教科書裁判では家永三郎氏に与刷る発言をしていたこともあるという。

その園部氏こそは女系天皇・女性天皇の実現を画策している人物であるという。彼は女性宮家創設案が今秋皇室典範の改正をもって実現しようとするとき、野田内閣官房参与にすると報じられている。

正に小人どもが日本の国体を危うくする行動に出ている。一般国民が知らないところで、日本弱体化の工作が密かに進行しているようである。

SNSを通じて(偉大なる?)小人どもが、正に「才」走ってこの日本国を危険にさらす行動をしている状況を監視し、その行動を絶対阻止しなければならないと思う。(続く)