2012年8月22日水曜日


日韓関係の改善のために(2)(20120822)

 呉 善花 著『韓国併合への道 完全版』より、括弧(“”)で引用しながら学んで行くことにする。このブログでは書物などから引用しながら学んできた「20120303韓国併合(一)一進会」以降「20120324第一次世界大戦(一)サラエボ事件(終り)」まで、及び「20100826竹島と尖閣諸島」以降「20100829竹島と尖閣諸島(終り)」までのシリーズがある。そのとき引用した図書は、岩間 著『改定版 大東亜解放戦争 上・下巻』(創栄出版)である。この岩間 氏の本にも、一部で呉 善花 女史の『韓国併合への道』が引用されている。

日韓関係の改善のためには長い年月がかかるであろう。われわれ日本人の子孫たちが、戦後の間違った教育のせいで自虐史観から脱し得ず、むしろ「自分の先祖たちは東アジア諸国の人々に対しては悪いことをした」と信じるようであれば、大東亜解放戦争で尊い命を国の為捧げられた「あの世」から激しい怒りが起き、日本に何か良くないことが起きるに違いない。仏教で教える因果応報は集団のレベルにおいても必ずあるに違いない。

仏教では深層心理学の研究対象である無意識を「阿頼耶識」という言葉で説いている。集団的無意識があるように集団的阿頼耶識も考えられる。仏教の経典には、「仏はいろいろな方法で人々を教え導く」と書かれている。先の3.11巨大津波・大震災・原発事故などは、今の日本人たちに対する仏のお導きの一つであると謙虚な気持ちで受け止める必要がある。そして日本人は縄文以来の日本人の祖霊たちの思いに背かないよう精進してゆかなければならない。日本人のそのような謙虚さと精進は、集団的阿頼耶識を通じて、あの大災害で犠牲になられた方々に対する供養にもなると思う。われわれ日本人は、大東亜解放戦争で国の為自ら命を捧げられた方々に対する供養をまだ終えてはいない。「靖国神社で会おう」と言って死んで逝った兵士たちの御霊に対し、深い感謝の気持ちを持ち、国家としてきちんとした祭祀を執り行うようにならなければ、先の大東亜解放戦争の戦後が終わったことにならない。我々日本人は、先ずそのことを深く反省すべきである。


“日本が一九一〇年(明治四三)に併合した「韓国」とは、一三九二年の建国以来五〇〇年間続いた王朝国家「朝鮮」の後身「大韓帝国」のことを言う。朝鮮は初代の李成桂以来、代々李氏によって王位が継承されてきたことから「李氏朝鮮」、あるいは李氏による王朝ということから「李朝」とも呼ばれてきた。

李朝は一八九五年(明治二八)に日清戦争の日本の勝利によって中国からの独立を獲得し、一八九七年に国名を「大韓帝国」と改めた。この「大韓帝国」を「大日本帝国」が併合したので「日韓併合」と言われる。

大韓帝国は部分的に近代的な国家の法やシステムを取り入れてはいたものの、本質的には王朝国家としての李朝をそのまま引き継いだものであった。”