2012年8月7日火曜日


日韓和解への道(20120807)

 呉 善花 という人が書いた本『韓国併合への道』に次の一節がある。“現在の韓国では、日本に対する硬直した姿勢は徐々に変化しつつあるとはいえ、先に述べたように、いまだ併合をもたらした自らの側の要因への徹底的な解明への動きがはじまってはいない。それは韓国がいまなお、「李朝の亡霊の呪縛」から完全に脱することができていないことを物語っている。韓国が自らの側の問題解明に着手し、さらに反日思想を乗り超え、小中華主義の残存を切り捨てたうえで、日本統治時代についての徹底的な分析に着手したときは、韓国にようやく「李朝の亡霊の呪縛」から脱出したといえる状況が生まれるだろう。私がいうのもおこがましいが、日本はそうした方向へと韓国が歩むことに期待すべきであり、その方向にしか正しい意味での日韓の和解はないことを知るべきだろう”と。

 呉 氏のこの言葉に日韓関係和解への道が示されている。日本人自身が戦後教育のせいで自虐史観から脱していなければ、この言葉のとおりにはならないだろう。先ずは、日本の政治家や官僚たちが呉 氏のこの本を熟読し、さらに日清・日露開戦に至った経緯及び大東亜解放戦争(アメリカが言う「太平洋戦争」・世界史で書かれる「第二次世界大戦」)について学び、日本の将兵が何故命を捧げてその戦争を戦ったのかということについて理解し、日本人の立つべき位置を明確に認識して貰わなければならない。その上で日本人は忍耐強く韓国民の変化を待ちつつ、わが国に対する行動や姿勢で誤っている部分については冷静に、礼儀正しく、かつしっかりと正してゆくことである。黙認は絶対間違っている。

 日本人は日本が島国であったお蔭でこれまで侵略されたこともなく過ごしてきた。一方大陸では民族同士の争いが絶えず、国々は興亡をくり返してきた。そういう中で軍事的に弱い国は強い国の庇護の下に入らざるを得なかった。韓国・北朝鮮人の心の深奥には日本人が容易に理解し得ない部分がある。それが韓国・北朝鮮の行動に現れる。その心の深奥を日本人は理解するように努めなければならない。

 そのためには日本人自身がまず自分たちのことをよく知り、自分たちの父祖たちが命を投げ出して戦わなければならなかったということの本質を知り、日本人としての誇りと強い精神とおおらかな気持ちをもって韓国・北朝鮮と向き合うことである。忍耐強く、時間をかけて、何世代にもわたるかも知れないが未来のある時期には、日本と韓国・北朝鮮はきっと親しい隣人になっていることだろう。そのとき朝鮮半島は統一されているかもしれないが、気長に、しかし自らは絶対に侵されない強さを保ちながら待ち続けることが必要である。先ずは日本自らが精神的にも軍事的にも強くなければ、この願望は決して成就しないであろう。日本が自ら存続すること、自存とはそういうことである。戦うのは最後の最後でよい。どうしても避けられなかったときにだけ、腰の刀を抜けばよいのである。