2012年8月21日火曜日


日韓関係の改善のために(1)(20120821)

 北方領土・竹島・尖閣諸島は日本固有の領土である。いわゆる「領土問題」という言葉を使うべきではないが、この問題の解決のためには、先ず一方の当事国である日本人自身が幕末以降の日本の近代史について正しい知識を持つとともに、東アジア諸国の近代史についても正しい知識を持っていることが必要である。できるだけ多くの日本人がこの問題について正しい歴史を学んで知っているならば、相手国の友人たちに理性的に説明できるであろうし、欧米諸国の友人たちにも説明できるであろう。日本人自身がこの問題について正しい歴史を認識し、日本国家としても毅然とした態度をとることができるような軍事的・外交的パワーを保持して、相手国に対して高尚な精神をもって紳士的・理性的に向き合うならば、この問題は円満に解決されるはずである。

しかし、こういう問題は、政府任せにしているだけでは絶対に解決できないものである。相手国の出方次第では、そして他に解決方法がなく止むを得ない場合には、日本は最終的には武力による解決も辞さぬ、という姿勢を相手国に示さなければならない。侍・日本人は、自ら生き残るため、武士の魂である腰の剣を抜くことも辞さぬという態度をもって、相手国と対話をしなければならない。ここに今を生きる日本人自身の心構えの問題がある。

 日本と韓国の間には竹島問題といわゆる従軍慰安婦問題がある。そのほか韓国が日本海を東海と呼称させようとし、また剣道・華道・茶道などの日本固有の「道」文化の起源を韓国にあるように捏造している問題もある。韓国がなぜこのような問題を作っているのか、その根本の原因について先ず考えてみる必要がある。二者間に発生するいかなる問題でも、必ず相対的な要素があるものである。問題が一方的に発生するということはない。日本人が韓国人の心情について理解しなければ、韓国人も日本人の心情に理解を示さないだろう。

今、ここに『朝鮮人特攻隊』という本がある。著者は裵淵弘(ベ・ヨンホン)氏である。彼は東京生まれである。この本に書かれていることを読むうちに目に止まった言葉がある。それは「敗戦ですべてを失った日本と、終戦ですべてを取り戻した韓国とでは、歴史の見方が違ってくるのはやむを得ない。歴史観の対立は、今も深まる一方だが、歴史はあくまでも歴史に委ねるべきではなかろうか。戦争で死んだ人が売国奴の犬死と蔑まれ、生き残った人が英雄になるのだとしたら、いずれの歴史解釈も間違っていることになる。」という言葉である。

また、ここに『韓国併合への道 完全版』という本がある。著者は呉 善花(オ ソンファ)女史である。彼女は済州島生まれで日本に帰化している。これらの本や今後参考にする書物に書かれていることを括弧(“”)で引用しながら、先ずは日本と韓国の間にある問題について考えて行こうと思う。