2012年8月9日木曜日


感慨(20120809)

 息子の嫁からメールで幼稚園児の孫息子の写真を送って来た。その幼稚園はきちんとした理念で運営されていて、保護者に園児たちの様子をホームページに掲載された写真アルバムで見ることができるようになっている。送られてきた写真はその幼稚園で二泊三日のキャンプに行ったときの写真の中の一枚のほか、キャンプに出かける前に幼稚園で嫁が撮った写真である。孫息子の親友二人と一緒に写っている。男はその写真をみて、「逞しくなったな。わしの子供の頃とどことなく似ているところがある」と思った。血がつながっている直系の孫であることを証明するように耳や目や鼻の部分が自分の子供の頃と似ている。

 その幼稚園のホームページにその二泊三日のキャンプの様子が写っている写真が時系列で沢山掲載されている。園児たちはとても楽しそうに過ごしている様子が判る。この齢になると一層そう思うのかもしれないが、園児たちは皆とても可愛い。どうかこのまますくすく成長して、皆良い人生を歩んで欲しいと思わずにはいられない。

 女房が「お父さんも最近齢を取ったね」という。その理由は男自身物事を忘れないように整理しすぎて、整理した先について先入観にとらわれているためよく勘違いをしているからである。今日も男の寝室の20年以上使っているエアコンを取り明ける工事があったが、その古いエアコンを処分するため必要な書類を何処かにしまいこんでしまっていて、慌てて探したがその時はみつからなかった。作業員はその書類がないと古いエアコンを引き取ることができない。仕方なしに車に積み込んであった古いエアコンを運び込みバルコニーの空きスペースに戻して貰った。その余分の作業のために汗を流してもらったので女房は恐縮して、二人の作業員に千葉の親戚から送られてきたピーナッツ・サブレを一袋ずつ持たせて帰らせた。

その後一度探した場所をもう一度調べてみたらその書類が出て来た。家電量販店とエアコン取り付け会社とは別会社である。女房は男がエアコンを買った家電量販店に電話を入れ、再びその古いエアコンを引き取ってもらうように手配した。引き取りは夕刻になるとの話だったが件の作業員何処かで遅い昼食をとっていたのか、1時間もしないうちにやってきて再びその古いエアコンを運び出してくれた。この猛暑のなか大変ご苦労なことである。女房はその作業員たちを気の毒に思い、たまたまその日近所から頂いた旅行のみやげの漬物・たまり漬けを二人の作業員に一袋ずつ持たせて帰らせた。

その時二人がそれぞれ所帯を持っていることを聞いて、二人が喜ぶ様子を見て男にそのことを話した。男も「あの二人は家族のため一生懸命働いているのだ、いいことをしたね」と女房に話した。そう話しながら男は自分の息子たちも一生懸命働いているのだと思った。