2012年11月19日月曜日


日韓関係の改善のために(91)「日清戦争への道(続)(20121119)

 日清戦争の結果、朝鮮はシナ(中国)の属国ではなくなった。そして朝鮮は日本が朝鮮との条約に基づき、朝鮮の統治機能の一部を日本が行使するという形の保護国となった。朝鮮独自の力ではシナ(中国)の属国である立場から到底抜け出すことはできなかった。「大中華圏」という言葉があるが、シナ(中国)が今もやっていることは、口先では「覇権主義ではない」と意ながら周辺の国々をシナ(中国)の支配下に置こうとすることである。

世界を大雑把に見ると、アングロサクソン人のDNAを多くもつアメリカを中心とする「欧米圏」、スラブ人のDNAを多くもつ「ロシア圏」、そして漢族のDNAを多くもつ「中華圏」、さらにはアフリカ人の「黒人圏」、古代アフリカ人の女性と白人の混血だと言われるアラブ人の「中東圏」、インド・アーリア人のDNAを多く持つ「インド圏」、そして「東南アジア圏」などがある。そういう中で日本は独自のDNAを多く持つ「日本圏」にある。こう見ると、聖徳太子の昔から、日本は漢族中心のシナ(中国)に対等に立ち向かってきた国である。「日本は大中華圏の中に入れば幸福で安全に生きることができる」と考える日本人がいることは、大東亜解放戦争に敗れ、アメリカから押し付けられた憲法の下、アングロサクソン人が恐れていた日本人の精神の中心にある大和魂を抜かれたせいである。

丹羽宇一郎駐中国大使が「将来は大中華圏の時代が到来します」「日本は中国の属国として生きていけばいいのです」と言ったという。「日本圏」にある日本が「中華圏」の中に入った方が良いと、民主党政権の某氏の肝いりでシナ(中国)の大使にした人物の見識がそういうことである。「政道」よりも「商道」を重視する連中は「武士」ではない。政治家には「武士道精神」をしっかり持って貰わなければならぬ。今度の総選挙で誰を選ぶか、日本国民は政治家の資質をよく見極めなければならない。(関連:20121115日木曜日『日韓関係の改善のために(87)「日清戦争への道(続)」(20121115)』)
引き続き呉善花著『韓国併合への道 完全版』から“”で引用する。

“日清戦争の最中の八月十七日、陸奥外相は日清戦争後の対朝鮮基本構想に四つの案を示して閣議にはかっている。
[甲案] 朝鮮の自主独立放任  [乙案] 日本による保護国化  [丙案] 日清両国による朝鮮の共同担保  [丁案] 永世中立国化

会議では結論を得られず、「乙案の大意を目的とする」にとどまっている。保護国とは「隷属国の統治機能の一部を行使する保護関係を条約により設定する国家間関係」を意味する。このようにこの時点では日本ははっきりと朝鮮独立から保護国化へと基本方針を転換したとは言えなかった。”(続く)