2009年7月13日月曜日

界面活性剤と言う物質(20090713)

 これまで気にはなりながら調べていなかったが、あらゆる洗剤に使われている界面活性剤というものは危険な物質であることがわかった。なぜこの危険な物質が使われているものが大量に作られ大量に売られているのかと言えば、それは一般消費者が無知であり、汚れを簡単によく落としたいというニーズがあるからである。食器洗浄機など台所で使われている洗剤には「すすぎをよくおこなうように」と書かれているものもある。しかしよくすすいだつもりでもこの物質は残留し、次にその食器を使うとき人の口に入り、人の血液に取り込まれる。その結果、肝臓障害や腎臓障害を引き起こすことになる。少なくともアレルギー体質の人には皮膚表面が痒くなったりする。

 界面活性剤は食器洗浄後、食器に残留していても「90%以上は8日以内に生分解(JISK3363に準ずる)する」と小さな文字で注意書きしてある食器洗い乾燥機専用洗剤も堂々と売られている。その商品は安いし、よく落ちるので無知な一般消費者はそれを喜んで買う。男は自宅でキッチンボーイをしているので、試しにその商品を買ってみた。開封するとプーンと薬品臭がする。それでも一度使ってみた。

 ところが男の女房は最近ときどき皮膚に痒みが生じ、痒いから掻くとその部分が赤くなる。実は男の女房は10年くらい前から血圧が高くなっていて、最近近くの内科クリニックにかかり「アムロジビン5mg」を処方されていた。血圧降下剤は5種類くらいあるらしくて、それを服用している人の中には皮膚が痒くなる人もいるとのことである。「アムロジビン」は最も安全な薬で長期間服用していても問題が起きない薬のようで、どの医者も初めはそれを処方するらしい。女房の皮膚の痒みの原因は「アムロジビン」の服用によるものではないと考えられるが先生は別の薬「イルベタン50mg」を女房に処方してくれていた。

 それでも痒みは生じる。男は痒みの原因は血圧降下剤によるものではなく、台所用洗剤にあると確信した。というのは女房も台所用洗剤を使ったとき指の間が痒くなるし、台所用洗剤の毒性については「ゴキブリも死んでしまうのよ」と言って、よく男に訴えていたし、内科クリニックの先生も血圧降下剤の処方に当たってはその使用量を最小限度にするなど細心の注意を払ってくれているからである。

 男は女房に洗濯用洗剤の使用量について、メーカーが指定している量の半分以下にするように、そしてすすぎの回数を最大まで増やすように言った。キッチンボーイの作業をするとき、男は洗剤の代わりに重曹と熱湯を使うことにした。自動食器洗い乾燥機を使う場合も汚れた食器は予め熱湯で荒洗いしたあと機械に入れ、洗剤を使わずに洗うことにした。

 消費者が男のように洗剤の使用量を極端に減らすようになると、洗剤メーカーの売り上げが減り、そのメーカーの雇用が減り、経済活動が影響を受けるようになる。だから政府も自民党も洗剤に使われている界面活性剤の規制を躊躇している。消費者庁が発足すればメーカーは消費者とどう向き合うことになるのか。

 消費者も安全や環境について一層賢くなってくるであろう。メーカー側も収益を上げるために一層の努力が必要になって来る。一方、製品に含まれる有害物質は安全の許容の範囲内で使用せざるを得ない。そのことを消費者側も知っていて、それぞれ自分自身の許容の範囲内で製品を取捨選択し使用するという賢さを持たなければならないのだ。男は精一杯女房の健康を守ってやろうと思っている。