2009年7月30日木曜日

逗子からバスで30分の佐島(20090730)

 横須賀で漁業の盛んな地域があるようなので、男は女房と二人で行ってみることにした。先ずJR逗子駅に降り、交番で佐島漁港までの行く道を聞いた。中年の女性の駐在員がそこまで行くため利用するバスについて丁寧に教えてくれた。「2番のバスで佐島マリーナ入口行きに乗って下さい。その方向のバスは沢山ありますが、佐島マリーナ入口行きは本数が少ないです。」と言う。時刻表を見ると10分ほど待てばちょうどそのバスが出ることが分かったので、駅のコンビニで鮭、昆布、梅干しのおにぎりを各2個ずつと「おーいお茶」を1本買ってバスに乗る。30分ほどかけて佐島漁港に着く。

 店で水揚げしたばかりの新鮮な魚を売っていて、数人の客あれこれ品定めをしながら魚を買っている。ちょうどお昼時なのでどこか日陰になるような場所を探しながら海岸通りを歩く。佐島マリーナ入口の方にこんもり緑の木立が見えるのでその方に行ってみることにして歩いて行く。そこは自然公園になっていて子供連れの家族が2、3磯遊びをしている。磯沿いに回って漁港側に出ると、そこは湾が開け海の方から涼しい風が吹いている。

 日照りでも海岸は暑さを感じない。ちょうど干潮時であったので、波打ち際に大きな岩の台が出ていて、そこに腰かけておにぎりを食べることにする。前の方で母親と小学校5年生ぐらいの男の子とまだ幼稚園生ぐらいの男の子の3人が磯遊びをしている。女房が「あのお母さんは男に子に海水パンツをはかせればいいのにね」と言う。男は「あの子は自分が海の中に入って遊ぶとお母さんは小さな弟だけではなく自分の方にも注意を向けなければならないので、お兄ちゃんだから磯遊びをしながらそれとなく弟の様子をみているのだと思う。」と言った。女房が声をかける。「お兄ちゃん、ここにカニがいるよ。」男の子は「カニは獲りました」としっかりした口調で答えてくれた。海岸の砂地に黄色い花、紫の花、赤い花など色とりどりの花が咲いている。女房はキャノンのデジカメで23枚写真を撮った。

 バスの本数が少ないので、マリーナ入口発のバスの時刻表を予め確認しておいた。243分のバスを逃すと4時何分かまではバスがない。気持ちの良い磯辺に小1時間ほどいて帰りのバスに間に合うようにそこを去った。「もう一度来ることはないね。」と女房が言う。
帰りの途中、鎌倉で下車し鶴岡八幡宮の池に植わっているハスの花を見に行く。小町通りの人通りは適度の多さで、男と女房はあちこちの店を楽しみながらゆっくり歩く。浴衣姿の若い女性たちが店の中にいるのを通りすがりの外国人が写真に撮っている。鶴岡八幡宮の池のハスは多くはないが、何枚か写真に撮っておいた。今年は花の写真が少ない。

 鎌倉駅に戻り駅舎に入る前で女性が通行人に何か渡している。男もつい無意識のうちに手を出したら何か渡された。見るとそれは建売住宅の宣伝であった。「ああして女性が営業活動をしているので、つい情け心を出した」と男が言ったら女房は「美しい女性だったからでしょう」と冷やかされた。男は「違うよ。配っているものは何だろうかと気になっただけだ」と言い訳をしたが、男は何にでも興味を持つ特性がある。

 横浜に立ち寄り東急ハンズで夜間ジョギングの保安用品などを買い求めて家に帰った。