2009年7月31日金曜日

人の生死について思う(20090731)
 
 トルネード投法はかつての大リーガー野茂の投球に対してつけられた名前である。トルネードとは竜巻のことである。アメリカ南部のトルネードは有名で、観測車がトルネードを追いかけて観測する映画があった。

 その竜巻はわが国でもよく起きている。男は庭先で起きる小さなくるくる巻きあげる旋風は見たことがあるが、人が飛ばされたり、車が横倒しになったり、家の屋根が外れて遠くまで飛んでゆくような大きな竜巻は昔はあまりなかったように思う。

 27日群馬で竜巻が起き被害が出た。去年だったか一昨年だったか、人や家屋が飛ばされ死んだ竜巻が関東地方で発生したことがあった。若田さんが4か月滞在した国際宇宙ステーションから見る地上では、様々な災害や紛争が起きている。男のパソコンには月周回衛星かぐやが撮影した青い地球が月の水平線の彼方から上ってくる映像がスクリーンセイバーになっている。宇宙の中の小さな地球の上の出来事を想像すると、命の有難さ、生きている喜びを感じずにはいられない。

 ところが、男が詩吟を教えているある女性はボランティアとして「いのちの電話」を担当しているが、世の中には生きる意欲を失い、死にたいと思う人たちが非常に多いということである。不慮の事故や災害で命を落とす人も多いが、生きる意欲を失って自ら命を断つ人も多いことを、男は非常に可哀そうに思う。

 戦前、特攻隊で国のため、愛する家族や恋人のため敵艦に突っ込もうとして、「トトツートト、トトツートト」と無電を打って向かうとき、隙間もないほど撃ちまくってくる敵弾に当たり、目的を達成することなく海中に墜落してしまい、無念な思いで命を失った若者が多かった。ブッシュ元アメリカ大統領はイラクの自爆テロと神風特攻を同じ次元で見ていたが、男はその時非常に腹が立っていた。

 今年も終戦の日がやって来る。片道の燃料で最期の決戦に出て、襲いかかってくる敵機の餌食になって3000人余りの男たちが果敢に戦って海の藻屑と消えた事実に全日本人は思い新たにして、彼ら英霊に対して深く頭を垂れなければならない。男は下の息子がまだ少年のころ、その息子を靖国神社に連れて行き、特攻隊員の遺書が展示されていたのでそれを見せ、その後戦艦大和の映画を一緒に観たことがある。国のため命がけで戦うということがどういうことか、今平和ボケの日本人たちは思いなおしてみる必要がある。今、インド洋やソマリヤ沖で活動している自衛隊の人たちは、崇高な気持ちで任務を遂行しているのである。男は男らしく、女は女らしくなければこの国の未来はない。

 折しも母親をその娘の前で刃物で殺し、その娘を恐怖のどん底に陥れて精神的自由を奪い去り、その娘を同行させて沖縄まで逃亡した男が逮捕された。その男は見た目は男であるがいわゆる男らしい男ではなく、腐った玉ねぎのような精神の持ち主である。こういう男は徹底的に絞り上げ、人権尊重など不要で一刻も早く裁判にかけ、法律に照らして厳しく処断するべきである。よくある「育った環境がどうのこうの」など同情は一切不要である。