2009年10月5日月曜日

未来に希望と夢を!(20091005)

 この記事がアップロードされるのは数日後であるが今日はコペンハーゲンで2016年オリンピックの開催都市を決めるIOC総会が開かれた。男は日本のプレゼンテーションの様子をテレビで見て感動を覚えた。最初に15歳の体操選手である少女がスピーチした。投票権を持つIOC委員の前で演壇に立った鳩山総理も石原都知事もその他の方々も、皆上手な英語でスピーチを行っていた。かつて国際会議では日本人は英語を上手くしゃべれず、はにかんで日本語でしゃべっていた。今や、英語でしゃべることが当たり前になっている。

 男が感動したのは15歳の少女が地球環境の問題は未来の社会を担う世界中の子供たちの関心事であることを訴え、鳩山総理もその点を強調し、石原都知事もCGを含む映像をふんだんに映し出して未来への希望のため是非東京でオリンピックを開きたいと訴えたことである。15歳の少女をトップバッターに立たせることは今日のIOC総会まで秘密であったが、彼女のスピーチは特に良かった。

 大変残念なことに前評判どおりリオデジャネイロが当選した。オバマ大統領も乗り込んでシカゴをアッピールしたアメリカは初回で敗退した。男はトーキョーは次の2020年に再度挑戦したらよいと思う。それまでに目標にしていたCO2削減のためのあらゆる手立てを実現するようにしたら良いと思う。その過程で全世界に向けてその実現への取り組み状況をアナウンスし続けたら良いと思う。

 つまり2016年にトーキョーでオリンピック開催はできなかったが、若い人たちが都市のCO2削減という目標に向けて、その理想の実現に向けて力を発揮することができるようにしたらよいと思う。何事もマイナスはない。プラス面がある一方で必ずマイナス面があり、マイナス面がある一方で必ずプラス面がある。今回の敗退というマイナス面をプラス面に変えることが必ずできるのだ。そのような方向転換と人々の情熱を引き出すのは、統治者の仕事だ。その仕事ができる立場にある統治者・統治者側の力量が問われる。

 2016年トーキョーオリンピックに反対し続け、ネットを通じて反対運動をし続けていた人々のエネルギーの向く方向に上述のプラス面があるはずである。男はかつて合気道の稽古に励んでいた時期があった。男は合気道の技は十分身につけることなく合気道から遠ざかっているが、合気道の真髄というものを多少理解しているつもりである。それは無意識のうちに相手の‘気’の方向に逆らわず、自分が空間のどの位置に在っても無意識のうちに常に動きの中心にあって、相手の‘気’の動きに対して、自分の体の全て、指先に至るまで柔軟に円運動をすることにより、相手を倒すことだと思う。稽古に稽古を重ねれば、自然に体が動いてそのようなことができるようになるのだと思う。相手と自分の関係であらゆる局面で無意識のうちにプラス面、マイナス面渾然一体となった動きの中に、自分が生き残る道が在るのだと思う。トーキョーは今回のプレゼンテーションに向けて稽古に稽古を重ねて来た。未来への永遠の時間軸の上で、まだ決着がついたわけではないのだ。これから15歳の体操選手である少女がリオデジャネイロで活躍するころに向けて、大人たちは若い人々に夢と希望を与え続けなければならないのだ。

 男は世界中の100人ものIOC委員たちの前で、英語で堂々とスピーチした15歳の少女の未来に期待したいと思う。男は統治者・統治者側の人々に対し、常に不動の哲学観と信念を保ち続けて、頑張り続けて頂きたいと願っている。