2009年10月17日土曜日

陶芸(20091017)

男が陶芸を習い始めたのは一昨年の暮れのことである。初め体験教室に入ってマグカップを作り面白いと思ったのですぐ申し込んだ。男は以前から陶芸に興味があった。初めに自由作陶教室に入りそこに籍を置いたまま、昨年手びねりの初級教室に入り、続いて中級コースに入り、茶道で使う花器や楽茶碗や香合などを作った。今年は電動ろくろ初級教室、続いて中級教室に入り、電動ろくろで陶器を作る方法を学んだ。そしてまた自由作陶教室に戻り、専らお惣菜を盛る皿を作っていた。
しかし男は九州の田舎で独り暮らしの老母の面倒を見るため帰省することが多くなり、毎週火曜日の定例日に休むことが多くなったので、費用対効果の観点から1500円の貸室でお惣菜入れを作り続けることにした。今日(13日)はその初日である。これまで火曜日は午後のコースを取っていたが、貸室では余席の関係で午前のコースになった。
午前のコースは9時から12時半であるが、そこまで行くのに男の家から1時間半位かかるため家を早く出なければならない。男は今朝8時前に家を出て9時過ぎにそこに着いた。女房は朝食を早く準備せねばならないので今朝は早く起きた。女房にしてみれば男が現役の頃に戻ったような感覚である。男は週一回ぐらいこのような朝があってもよいと思った。
今日は貸室の初日、部屋には男女合わせて56人ほどが既に作業をしていた。男は早速赤2号という粘土を1kgづつ2個、合計2kg買って、それに自由教室で使っていた残りの赤2号を挟んで先ず荒練りをし、その後菊練りをして電動ろくろの上に置き、土殺しという作業をした後、お惣菜入れを2個作った。男は元来幾何学的円形は嫌いである。先ずその形を作り上げ、その後4か所故意に変形させ、いわゆる‘色気’‘味’を出す。
この作業を今回はろくろをゆっくり回しながら行ったので、手もあまり汚れず、ろくろの下の受け皿が泥で汚れることもなくスマートに仕上がった。周りの人たちは新参者の男の作業ぶりをそれとなく見ていたと思う。上手な人は背広を着たまま汚れずに作業が出来るという。男は苦手な電動ろくろが好きになった。
自由作陶教室の皆さんとは同じ火曜日で顔を合わす機会が多い。男は貸室に移動したとはいえ、自由教室の皆さんとは忘年会など一緒にしたいと思っている。自由教室では専門の先生がついていてあれこれ指導してくれるが、貸室ではそのような指導はなく自分で工夫しながら作らなければならない。男の性分としてはその方が合っている。当面お惣菜入ればかり作って、腕を上げたいと思っている。この暮れには男が主宰している詩吟の会の関係者に男が作ったお惣菜入れをプレゼントしたいと考えている。

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