2009年10月29日木曜日

BS受信ができるようにしようとして・・(20091029)

  男が住むマンションで外壁の大修理のためBS受信アンテナを室内に置いた花壇用鉄製ラックに取り付けてみた。電波が弱いため時々画面が乱れる。そこで男はアンテナケーブルにブースターを挟んで信号を増幅してやろうと試みた。ブースターは男が以前自分の部屋でCSを受信するためCSアンテナからの長いケーブルのロスを補償するため使っていたものである。これはコネクターの部分が違うので差し込み式のものにしなければならない。そこで男は近くの電気屋で必要な部品を買ってきて工作した。

 それでも上手く行かない。男というものは問題に直面すると何としてでも解決してしまいたいと思うものである。問題と取り組み四苦八苦して何とか問題を解決するとそれまでの緊張・ストレスが解放され、快感を覚えるものである。

 このマンションは1986年に完成したマンションであるが、BSCSの受信の集合アンテナがなかった。その後光ケーブルなどが入ってきた時住民の間でBSCS集合受信アンテナを設置する話が持ち上がったが、賛成者が少なく各個人でそれぞれ受信アンテナを取り付ける家が増えたため、その話は立ち消えになった。

 マンションの外壁等の大修理が行われるときは各個人ごと取り付けた受信アンテナを取り外さなければならない。NHKに受信料を払っているがアンテナを取り外している間は受信ができない。大修理は2カ月余りかかるがその間BSの受信が出来ないのは困る。そこで男は南向きの部屋の中の窓際にアンテナを設置して、何としてでもBSを受信できるようにしたいと思った。電波が強い時は何とか受信できるのであるが受信状態が良くない。そこで男はブースターを使ってみることにしたのである。しかしなかなか思うようにならない。
ギブアップするのはまだ早いと思うから、男は明日も問題解決に挑戦するつもりである。

 女房が「区役所に行って期日前投票をしてきましょう」と言うので男は気持ちを切り替えてシャワーを浴びたりひげを剃ったりして出かける準備をした。区役所まではバスを利用する。幸い男の家のすぐ近くにバスの停留所があり、バスが頻繁にある。いつだったか男が田舎に帰ったとき、現役の頃東京郊外の住宅地に住んでいた男の親友が「都会ではバスや列車が人に合わせてくれている。田舎では人がバスや列車に合わせなければならない」と言ったことがある。男も女房もバスの時刻表を調べることもせず停留所に向かった。数分もしないうちに始発のバスが停留所の近くにあるバスターミナルから出て来た。

 区役所に着いたら玄関ホールを入ったすぐ前で期日前投票の受付をしていた。本人確認の手続きを済ませ指示された場所に並べてある椅子に座って待っていると名前を呼ばれた。投票用紙を貰い候補者の名前を書いて投票箱に入れ、立ち会っている人たちに「御苦労さま」と言ってとその場所から出た。出たところに広報などいろいろな資料が置かれている。その中に「ご存知ですか?平成22518日から[憲法改正国民投票法]が施行されます。」というパンフレットがあったので男はそれを手にした。パンフレットには「投票権は成年被後見人を除く年齢満18歳以上の日本国民が有することとされています。」と書いてある。

 男は後数年もすれば憲法が改正されることになるだろう。矛盾のある現行憲法第9条は当然改正されることになるだろう。軍事は外交の有力な手段の一つである。軍は国の要、国の背骨である。わが国は世界の恒久平和の実現のために、抜けば必ず斬って相手を倒すことが出来るが、最後の最後まで決して抜かぬ氷刀を腰に差さねばならぬ。