2009年10月15日木曜日

絶好の好機!オリンピック開催、広島・長崎の立候補(20091015)

 オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞することになりアメリカの共和党は「辞退しろ!」と叫んでいるという。共和党は日本の自民党と同じで個人主義、富をもたらす企業家優遇主義である。武器商人たちも優遇され、アメリカの富のためイラク戦争も起こした党である。一方民主党はアメリカ一国主義から国際協調路線を尊重し、弱者にも眼差しを向けている党である。その党のトップである大統領がまだ実績もないのにその理念ゆえにノーベル平和賞を受賞することになった。その大きな理由は彼の理念である核兵器の無い世界の実現を目指すことある。

 かつて彼の国から原子爆弾を投下され、何十万人と言う犠牲者を出した広島と長崎は好機到来とばかりに2020年のオリンピック開催地立候補を共同で宣言した。男はそれはとても素晴らしいことであると思う。

 東京は先の2016年オリンピック開催地の競争に敗れた。敗れたからと言って2020年再立候補が良いかどうかは時の情勢による。オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞することにならなければ東京は十分再立候補の理由があった。しかし情勢は変わった。

 日本は世界で唯一の被爆国である。広島と長崎は核兵器が無い世界を目指す運動の象徴である。恒久平和を願う日本は国を挙げてその立候補を応援すべきである。この世界に戦争が絶えない以上、わが国が強い武力を保有することは必要であるが、一方で世界で唯一の被爆国として、世界をリードして恒久平和運動を起こすことは大きな意味がある。わが国の民主党政権はこれを好機ととらえ、日本中の若者を引き付ける広島・長崎オリンピック誘致運動を大々的に打ち上げたらよいと思う。自民党も同じような趣旨で運動を起こしたら良いと思う。今の若者たちには自分たちの未来に対する希望が無いのだ。自分たちの未来に核とか環境とか暗いイメージしか無いのだ。原子力発電もCO2削減のため必要であるが、東海村における10年前の事故のようにマイナスイメージを拭いきれない。

 世界で唯一の被爆国が強い防衛力を背景に強い平和運動を起こせば世界は動く。肝心なのは強い防衛力である。これなしには世界は動かない。そのことをしかと国民に認識させるように政府は動かなければならない。政府を動かすのは政党である。その政党が天下国家のことよりも地方のこと、経済のことばかりに執心するようであれば日本の未来は暗い。今まで自民党政権は若者に夢を持たせる目標を見つけあぐねていた。今回広島・長崎が立候補することになったのは自民党にとっても絶好の機会であると考えなければならない。

 果たして、一介の市井の老人の言うことに彼らは耳を傾けてくれるだろうか。決して耳を傾けたりはしないだろう。世の中は結局なるようにしかならないのだろう。悲しいことだ。しかし男はこの思いをブログに遺しておこう。毎日が休日の男にとって、またあの世がそう遠い将来でない男にとって、世の中に向かって発言しておくことだけは、たとえそれが自己満足だけに終わることになったとしても、世の中のために何かしているという満足感はあるのだ。たまに、あるいは殆どまいにちかもしれないが、男の子供たちもこの親父のぼやきを聞いてくれているかもしれないのだ。