2009年10月14日水曜日

地球は青いオアシス(20091014)

 男のパソコンのスクリーンセイバーはJAXANHKが提携して作った月探査衛星かぐやが月周回上から撮った映像である。月の地表線上からわれわれの地球が昇ってくる情景は非常に感動的である。

 宇宙飛行士若田光一さんが地球のことを「青いオアシス」と評した。宇宙パイロットは皆一旦宇宙に出てみると人生観・世界観が変わると言う。男はこのスクリーンセイバーを全世界の人々に無償で提供されればこの地球上から争い事が少しでも無くなるのではないかと思う。国連で議題に取り上げて、国連の資金で地球上のすべての人々にこの映像が見られるようにしたら、それはとても素晴らしいことだと思う。誰かドンキホーテみたいになる政治家が出て、そのような一見馬鹿げたようなことを発案し、実現のための行動を起こしてくれないものかと思う。もしそのようなプロジェクトができたなら、男は自分の年も顧みず、自分のできる協力を惜しまないつもりである。

 愛、人類への愛を標榜し、そのような行動を起こす人が現れれば、日本の非常に多くの若い人たちが我も我もと協力を申し出るのではないかと思う。そこには大きな夢と希望がある。この世の中は争いが絶えず、血を流しあっているが、人々は心の内ではそれを望んでいない。勿論、金儲けを企む奴らは武器を作りそれを売って、紛争を誘発させて金を儲けようとするだろう。そういう奴らは必ず地獄に落ち、次に生れて来る時には必ず家畜以下の世界に生れてくるのだ。

 現実世界は争いが絶えない。聖徳太子一族は争いを望まず自ら命を断つ道を選ばれた。世の中にはもし戦争に巻き込まれ、自らの命が脅かされても、平和運動に徹するのだという強い信念を持って行動している人もいる。一方で、ただ単に自己実現のため、自分が信奉するイデオロギーのため平和運動を行っている輩は多い。そいつらは虫けらどもである。

 世の中には暴力を高めて争いを起こす人たちが居る。そのような暴力には暴力で対抗するしかない。それが現実である。夢窓国師は『夢中問答集』の中で武将・足利直義との問答のなかでその現実に触れている。やむを得ず暴力で対抗せざるを得ず、それを実行しても仏に近づく行いを怠ることがないように説いている。ただやみくもに武を振るうことはできるだけ慎まなければならないが、武を振るうことをなしではこの世の中に悪ははびこる。武は必要なのだ。このことを似非平和主義者らは見ようとしない。

 そのように武を忌み嫌う者が国防を司る役所のトップに立つとどうであろうか。某大臣は国の命令で給油活動を行っていることが役にたっていないというような趣旨のことを着任式の壇上で語り、整列して大臣の訓話を聞く人たちの顔をこわばらせたという。武と仏道の両方が分からないと部下から軽蔑を買うだけでそのような役所のトップは務まらないと男は思う。