2010年3月2日火曜日

ブッダ「真理のことば」を学ぶ(39(20100302)

 ヴァンクーヴァーオリムピックでは日本は女子選手が輝いた。浅田真央選手は個人フィギュアで銀メダル、パシュートでは小平・田端・穂積ティームがトップと100分の2秒差で銀メダル、その他の選手らも頑張って入賞した。男子選手もスピードスケートやフィギュアスケートで銀と銅メダルを獲得したが女子選手が特に輝いていた。最年少の中学生高木選手はパシュートの補欠として共に頑張り、次のソチに向けて非常に良い経験をした。

 ゴルフでは全米女子オープンで宮里藍選手が二度目の優勝を果たした。自殺者が32千人を超えるという暗さが漂う世の中、女性が輝いていることは嬉しい。朝食を取りながら今朝(2日)のNHKの「生活ほっと地域限定ご当地コスメ美肌アップ賢い美容術人気化粧水」という長ったらしい名称の番組を観ていたら、女性たちがスタディオで、また四国など地方で柚子やお茶などを利用した美容術を紹介していた。画面に登場した老婦人も主婦も独身と思われる女性たちも皆明るく生き生きと輝いていた。

 昔、天照大神が天の岩屋戸(アメノイワヤト)に籠ったとき世界が暗くなった。皆心配していろいろ打開策を講じたが、そのとき天宇受賣命(アメノウズメノミコト)が神がかりしてストリップを演じたら居合わせた神々が皆笑い、天照大神があやしく思って天の岩屋戸を初め少し開き、いろいろ問答の後、戸を全部開いて外に出て来た。そうしたら世界がパアっと明るくなったという話が『古事記』に書かれている。

 女性たちが元気でないと世の中は暗い。今朝たまたま見たNHKの番組を見てつくづくそう思った。女房が帯状疱疹でここ1ヵ月近く苦しんでいたがようやく治ってきて一層そう思う。男は本来外向的である。原始時代、男は狩りをし戦闘をし家族・一族を守っていた。男が女のようになるのは良くない。男はあくまで男らしくなくてはならない。しかし、女が明るく元気でないと男は男らしくなれないのだ。

 女は現実主義者であるから哲学や宗教などにはあまり関心がない。今から約2500年前仏の教えを説いたのはシャーキャ族の王子であられたお方である。今から約2000年前神の教えを説いたのはユダヤの王家の末裔・イエスキリストである。

 そのシャーキャ(釈迦)族の出身の聖者・釈尊のことば、ブッダ「真理のことば」第二十章を続ける。仏教は、誰でも修行すればブッダになれるという教えである。

277 「一切の形成されたものは無常である」(諸行無常)と明らかな智慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。
278 「一切の形成されたものは苦しみである」(一切皆苦)と明らかな智慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。
279 「一切の事物は我(われ)ならざるものである」(諸法非我)と明らかな智慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。