2010年3月6日土曜日

ブッダ「真理のことば」を学ぶ(43(20100306)

 埼玉の蕨で両親が5歳児を虐待し死なせた。新藤正美(47歳、無職)・早苗(37歳)が次男に十分な食事も与えていなかった。近所の主婦の話によれば子供が敬語で「水を下さい」と訴えたとき母親がすごい剣幕で「お前にやる水なんかない!」と怒鳴りつけ、ペットボトルで子供を叩く音も聞こえ警察に届けたという。児童相談所が調査に乗り出していたが虐待の実情は確認できなかったという。

 この夫婦は次男が生れたとき路上生活をしており、一時期その次男は2歳まで児童相談所に保護されていたということである。虐待の容疑で逮捕されたときその夫婦は、「逮捕されるようなことはしていなかった。」と白を切ったという。

 最も大きな問題は、児童相談所の対応である。犯人が「自分は犯人です。」と言う筈がない。事は子供の命に関わることである。児童相談所はその夫婦の言うことを信用せずあらゆる方法で虐待の事実をつかむ努力をすべきであった。場合によっては親権を無視してでもその児童を強制的に引き取ることをすべきであった。これは、児童相談所所長ら幹部の保身が招いた不幸である。そういう役人は直ちに左遷されるべきである。子供の命を守るために社会のシステムを変えて行かなければならない。人権が前面に出ると一番大事なことがおろそかにされることがある。この日本では都市化が進み、人口の大半が都市に住むようになり、隣人のことに関心を持たない人たちが増えてしまった。日本人が昔から培っていた助け合いの気風が薄れてしまった。先日「いじめられていた」という遺書を残して自殺した子供がいたが、学校におけるいじめの根本原因はその辺りにあると思う。

 政治活動に走る教員、竹島は韓国の領土であると教える教員、国旗や国歌を大事に思わない教員、そのような教員の組織である日教組は解体されなければならない。集票のためなら、自分の権力基盤を固めるためなら何でもしようと考える小沢氏らも批判されなければならない。民主党は自民党でできなかったことを一生懸命やろうとしているが、何が最も正しい行動なのか、思考なのか、見方なのか考える必要がある。さもないと7月の参院選では敗北を喫するだろう。矛盾はいずれ必ずはじけるものである。

 件の夫婦は自分たちの子供(=他人)を虐待して快楽を得ていた。政治家が自分権勢維持のためにとる行動も自分の快楽のためである。ブッダ「真理のことば」第二十一章「さまざまなこと」を学ぶ。

291 他人を苦しめることによって自分の快楽を求める人は、怨みの絆(きずな)にまつわられて、怨みから免れることができない。

292 なすべきことを、なおざりにし、なすべからざることをなす、遊びたわむれ放逸なる者どもには、汚れが増す。

293 常に身体(の本性)を思いつづけて、為すべからざることを為さず、為すべきことを常に為して、心がけて、みずから気をつけて人々には、もろもろの汚れがなくなる。