2010年3月12日金曜日

ブッダ「真理のことば」を学ぶ(49(20100312)

 ようやく寒を脱して今日(11日)風がやや強いが暖かな日和である。男は久しぶり近くの行きつけの理髪店にゆく。店主は息子ぐらいの齢で夫婦二人でその店を営んでいる。昨年その御夫婦ともそれぞれの親が他界している。料金は65歳以上は3000円ということで、いつも1000円引きの特別価格でやってもらっている。その気持ちが嬉しく、盆暮れには気持ちだけのプレゼントをしている。昨年は文明堂のカステラを持って行った。

 散髪のしかたについて「どのようにしましょうか?」と聞かれる。「そうですね。もうソフトモヒカンはやめにします。齢ですから。」「脇は刈って上の方を残すようにしましょうか。」「それでお願いします。普段整髪料は使いませんので、ま、ぼっちゃん狩りのようでいいです。」と照れながら答える。

 話題は花見のことに移る。「今年は女房が帯状疱疹になったため梅の花を見にゆくことはできませんでした。桜の花は見に行きます。」「どちら方面に行きますか?」「三ッ池公園にはよく行きます。」「あそこはいいですね。私もよく行きます。野球をやっているものですから、あそこのグラウンドにはよく行きます。」、と話は弾む。彼も奥さんとオフの日には車で花を追いかけてあちこち訪れると言う。花の写真を撮るのが趣味と言う。
話題は潮干狩りのことに移る。「金沢八景の浜の貝は天然ものですか?」「ええ、天然ものですよ。まて貝も獲れます。」「潮干狩りにはもう何十年も行ったことがありません。今年は女房の快気祝いを兼ねて是非行こうと思います。」「それでしたら連休前が良いですよ。」とアドバイスしてくれた。

 女房も以前から潮干狩りに行きたいと言っていた。若い頃木更津に住んでいたことがあった。当時その海岸はまだ製鉄所などなく、ハマグリやアサリをブリキのバケツ両手に一杯獲れていた。小櫃川では釣りもでき、山に行けば山菜も獲れた。あの頃が懐かしい。

 さて新聞やテレビで毎日のように犯罪が報じられている。日本書紀などを読むと昔から犯罪はあり、人口比で相対的に見れば世の中が豊かになっても犯罪は減らないのではないかと考える。犯罪を犯す人には、出来ごころでついやってしまったという人もいるであろうし、見つからないと思ってやる者もいるであろうし、罪に問われないように頭脳的に巧妙に法に触れないことをし、実際は犯罪行為を行う者もいるであろう。

 ヒトの遺伝子に関する研究が進んでいて、ヒトの行為、例えば他者を攻撃するとか、逆に他者に優しいということは遺伝子の中にその情報が組み込まれているらしい。罪を犯すのは先祖から伝わる遺伝子によるものがあるのかもしれない。何か潜在的な因子があって、その人が置かれた環境条件により、その遺伝情報が発動するのかもしれない。家族の中で一人が罪を犯すのはメンデルの法則に従う先天的な要因によるものかもしれない。

330 愚かな者を道伴れとするな。独りで行くほうがよい。孤独(ひとり)で歩め。悪いことをするな。求めるところは少なくあれ。林の中にいる象のように。