2010年5月13日木曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(54) (20100513)

 狭い自分の部屋でパソコンに向かい、椅子を左右に回転させて右側の資料、左側のベッドの上の資料を見ながらキーボードを叩いていたらそのうち腰のあたりが痛くなった。そこで休憩のため立ち上がろうとしたら急に腰が痛くなり‘ぎっくり腰’になりかかった。立って歩くとき腰が痛く姿勢が悪い。‘若々しい’と自分自身のことを思っている当の男がこの辺の通りでよく見かける腰を曲げて姿勢が傾いて歩く年老いた老人のようになっている。そこで男は入浴して腰のあたりを温めた後、女房に鎮痛ようのシップ剤を腰の痛いところに貼ってもらい、ベッドの上で腰痛を治す運動をして就寝した。

 翌朝腰のあたりは一層こわばっている。そこで同様の運動を繰り返し行い、体をほぐした。足腰に肉体的な疲労感がある。女房が男の立ち姿勢をみて体が曲がっていると笑う。そこで、柱のところに立って体の立ち姿勢が頭の先から足先まで垂直に真っ直ぐになるように矯正運動をし、さらに浴室で自分の立ち姿全体を見ながら姿勢矯正の運動をした。ビタミンB6B12などが入っているビタミン剤1錠とタウリンがたっぷり入っているドリンク剤を飲み、筋肉疲労の回復を図った。そのうち痛みが和らいだ。

 普通ならば医者にいくところであろうが、背筋がまがっているのが自分で分かっているし、整形外科や接骨院で行う治療も大体似たようなことをするだろうから余程のことではない限りそれらの所には行かない。時間と金を浪費することは馬鹿らしい。そのうち腰の痛みは和らぎ、歩行の姿勢も普段と変わらない状態になった。

 今日は筋肉の疲労を取り除くことに心がけ、外出は控え主としてベッドの中で先日放送大学世田谷学習センターから借りてきた『生命と非生命のあいだ -NASAの地球外生命研究-』(ピーター・D・ウォード著、長野敬+野村尚子訳、青土社)を読んだ。読みながら後でメモなりコピーなりしておこうと思う箇所に付箋を貼っておいた。

 この本を読み終わって、科学者たち(スティヴ・ベンナーら)が‘DNA類似’のものを創ることに成功したことに驚いた。ヒトを含む地球上のあらゆる生物のDNA4種類だけの特定の塩基しか使っていないが、この新たに創りだされた‘DNA類似’のものは6種類の異なる素材からなるステップをもつDNAに似た分子を創りだすことに成功したということである。そのDNA類似’のものは5世代にわたって複製に成功したという。

 またフロイド・ロームズバーグらはDNAがコードに使っている4種類の塩基・ATCG以外の化学塩基を使って通常の20種類のアミノ酸だけではなく全く新しいアミノ酸を指定することができたことにも驚いた。これらのことは当然分子生物学者たちの‘常識’になっていることであろうが、一般市井の老人のような男には驚きである。

ブッダ「感興のことば」第16章「さまざまなこと」に移る。
1 未来になすべきことをあらかじめ心がけておるべきである。なすべき時に、わがなすべき仕事をそこなうことのないように。準備してなすべきことを常に準備している人を、なすべき時になすべき仕事が害うことはない。