2010年5月28日金曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(69) (20100528)


来月の詩吟の吟題は盛唐の詩人・王維の『雑詩』である。その詩文は次のとおりである。

 客(かく)故郷より来(きた)る 
 応(まさ)に故郷の事を知るべし
 来(きた)るの日 綺窓の前 
 寒梅花を著(つ)けしや未(いま)だしや

詩の意味は「一人の知人が私の故郷からやってきた。彼はきっと私の故郷の様子を知っているに違いない。私は彼に聞いてみた。‘そなたが故郷を発つとき私の家の妻の部屋の窓の傍にある寒梅は花をつけていましたか?それとも花は未だでしたか?’」というものである。

私は10日ほど前から体調を崩し、ようやく回復してきたところであるが、まだ本調子ではない。それでももうそろそろ吟詠をブログで公開しなければならない。「・・ねばならない」というのは別に公に約束しているわけではないので、調子が悪ければ6月に入っていても調子が良くなった時にやればよいのであるが、やはり頑張らなければならぬと思う。

そこでこのところ毎日レコーダーに録音しながら吟じ、再生してみては吟の改善を続けている。初めのうち、まだ体が十分温まっていない状態の時の吟は良くない。何度かやっているうちに段々調子が上がってくる。エンジンの自動車のエンジンの暖気運転のようなものである。立った状態で詠っていると疲れが出てお腹に力が入らない。そこで椅子に座った状態で詠う。そうするとお腹にぐんと力が入って良い吟になる。

加齢とともに衰えは足腰にくるようである。まだ本調子でないせいもあるが、6000歩ほど歩いただけで脚に疲れを感じる。10数年前前立腺がんで手術したとき腹の周囲のリンパ節を取ってしまっている。リンパ液の流れが良くないのかもしれない。完全な回復まであまり無理をしないことだと自重している。

夕食は女房が得意とするハンバーガーである。女房が作るハンバーガーは格別美味い。私が作った多目的のペアの皿に大それぞれ大きなハンバーガーとポテトとニンジンが盛られている。ノンアルコールのビールを飲みながらこれを食べる。

このような日々があと何年か続くことだろう。今日、私も女房もそれぞれ放送大学の通信指導のレポートを完成させて一緒に投函した。

ブッダ「感興のことば」第23章は26番で終わるが、ブッダの教えは「自分自身が自分の主である。自分だけを拠りどころとし、決して他者を拠りどころにしてはならない。」というものである。‘天上天下唯我独尊’の心境になれということである。

第24章は「広く説く」である。

1 無益な語句よりなる詩を百もとなえるよりも、聞いて心の静まる有益なことばを一つ聞く方がすぐれている。

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