2010年5月15日土曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(56) (20100515)

 腰痛はほとんど治ったが、わが体内に老廃物がたまっていて疲労感がある。しかしお天気が良い時は家の中に居るよりは外の自然の中で過ごす方が精神的にも良い。そこで遠出をするときのようにリュックサックを背負って運動靴を履き、登山帽をかぶって外出した。リュックサックの中にはいつもシートや細々とした必需品を入れてある。今日はその中にNewtonの『知りたい!遺伝のしくみ』という本を入れ、ペットボトルに水を入れて出かけた。行き先は獅子ヶ谷市民の森である。

 資材置き場とか畑とか住宅が雑然とあって美観的には好ましくないところに「横溝屋敷」がある。これは古い民家で江戸時代は多分村民のまとめ役のような家であったであろう。横浜市民の憩いの場所として常時開館されている。屋敷内には農機具を置いてある倉や食料の貯蔵のための倉がある。昔は雪隠といったトイレがあった辺りに男女の便所があり、その脇に昔は肥溜めがあったという立て札がある。勿論今は土が盛られていて穴にはなっていない。裏に竹藪があり屋敷の裏にまた倉がある。

 屋敷は2階建てで前に表面が固められている土の庭がある。その2階建ての家に向かって左側に、おそらくそこは昔畑であったであろうところに管理事務所とその前にクローバーが茂る小さな広場があり、その脇に小さな池がある。屋敷の裏は山である。管理事務所の脇からその山に登る道があり、その山の一帯が「市民の森」として整備されている。

 管理事務所の前のベンチに腰掛けて持参した本を読んだ。訪問客は男一人だけでで誰にも邪魔されず集中してその本を読んだ。しばらく其処で過ごして裏の山に登った。道はよく整備されている。スローテンポでゆっくり登り、頂上の広場に出た。広場といっても休憩用の小さな小屋と梅の木の畑の中に木製のテーブルとベンチが2か所にあるところである。その野ざらしのテーブルのベンチに腰掛けてまた本を読んだ。訪れる人は殆どいない。鶯の声が近くで聞こえ静かなものである。

 しばらく其処で過ごし「トレッサ横浜」というスーパーモールのある方向に山を下る。建売住宅が立ち並ぶ小路を抜けてそのモールに着いた。ここは元トヨタの車両の整備工場があったところで新横浜方面に向かう車道を挟んで南北両側にあらゆる店が入っている複合商業施設になっている。
そこで果物など少しばかりの買い物をし、その袋をぶら下げリュックサックを背負ってホームセンターに立ち寄り三菱の卓上用クリンスイのフィルターを買って家に帰った。今日の歩行数は6000歩余りであった。以外に少ない。

 今日は曇天で気温も湿度も快適であったが、これから不快指数が上がる季節に入る。それでもなるべく外出して自然の中を歩こうと思う。近くに川あり、森あり、ウォーキングの環境には非常に恵まれている。ただ皮膚にダメージを与える紫外線には注意が必要である。

5 自己の愛執を断ち切れ、池の水から出てきた秋の蓮を手で断ち切るように。静けさに至る道を養え。めでたく行きし人(=仏)は安らぎを説きたもうた。