2010年5月19日水曜日

ブッダ『感興のことば』を学ぶ(60) (20100519)

 少し喉を痛めてしまった。疲労からくるものである。喉以外どこも悪くないし、熱もないので少し安静にしておれば治ると思ったが用心のためかかりつけの近くの内科クリニックに行った。「先生とこの科とは違うのですが昨夜喉が痛くて良く眠れませんでした」と症状を訴えたら、息子と同じ年の若い先生は男ののどにライトを当てて「喉が腫れていますね」という。「痛み止めと抗生物質5日分を出しておきましょう」と言って体が温まる漢方薬とともに4種類の薬を処方してくれた。

 近くの調剤薬局で「それは葛根湯と同じですか」と聞くと薬剤師の女性は「これは葛根湯よりもぐーんと体が温まりますよ。休む直前に飲むと体が火照って良く寝付かれないかもしれませんから休む少し前に飲んで下さい」と言う。近くにこのようなクリニックや調剤薬局があるのはとても便利である。同じ建物の1階には眼科のクリニックがある。私はそこで3年前両方の眼の白内障手術をしてもらった。お陰でQOLが非常に上がった。

 今日は午後陶芸に行く日であったが陶芸センターに電話を入れ今日は休む旨伝えた。陶芸は最近ロクロは使わず手びねりのたたらで汎用の横長深めの皿ばかり作っている。齢のせいか毎週1回そこに通うのは億劫になった。黒と赤各1個の楽茶碗を創ったし、一応芸術的な花器も2個つくった。そろそろこの辺で陶芸は止めようと思う。一応、男があの世に逝くときの遺品は残っている。それで十分である。

 定期的に外出するのは月2回の詩吟の会で教えることだけで十分である。この齢になると時間的に自由気ままな方が良い。このブログを書きながら小壮吟士の吟詠が収録されているCDを聴いている。これはCDコンポを買ったので女房が使わなくなったCDのウォークマンに携帯用小型のステレオスピーカーをつないで聴いている。吟詠のプロの吟詠を聴くということは、詠いかたについて自分の脳に刻み込まれた癖を修正し、一方でプロの詠いかたを学ぶことにもなる。男が出している吟詠のブログには毎日かなりのアクセスがあるので、下手ながら少しでも良い吟詠を公開しなければならぬと思う。

 ブッダ「感興のことば」を読み続けているが、このブログにはその中からピックアップして書いている。番号が前後しているのは章を飛ばしているためである。前日のことばは第19章「馬」の中にある。第19章は次の一つで終わりである。

 インターネットでの買い物にのめり込み、支払いを親にさせ、親たちが悩み苦しんでいる状況についてテレビで報道があった。ネットでの買い物にのめり込む人たちの心理は、買い物をして「ありがとうございました」というメッセージが出るのが嬉しくて次々買い物をしてしまうことにあるようである。その人たちは「自分」というものがなく「第三者」である「他者」との関わりで癒されているらしい。昨今「自己喪失」している若い人たちが多いようである。インターネットの弊害である。

14 実に自己は自分の主(あるじ)である。自己は自分の帰趣(よるべ)である。故に自分を制御せよ。御者が良い馬を訓練するように。