2010年8月4日水曜日

雑感 (20100804)


昨日に続き雑感を記す。

  テレビ朝日で水上温泉が今、外国人により観光開発されている様子が紹介されていた。高校生活を日本で送ったあるアメリカ人はそのまま日本に住みつき、水上の渓谷の素晴らしさに目をつけ、そこでキャニオンリングという沢下りのスポーツを編み出した。ロープに支えられて急流を下ったり、滝を落ちたり、緩やかとはいってもかなり早い流れの中を頭から突っ込んで滑ったりする遊びである。外国人が多く訪れているという。もう一つはそのような外国人観光客に目をつけてあるオーストラリア人は旅館を経営している。日本の老舗旅館も外国人の従業員を雇い入れ外国からの観光客を集めている。

 会社の団体旅行が減って水上温泉は近年さびれて来ていたが、外国人の発想で活気を取り戻しつつある。そのうち日本の若者たちも水上でキャニオニングを楽しむようになるだろう。費用は1万円位で1日楽しめる。

 男は前に知識を得た「新しもの好き」の遺伝子のことを思い出した。その遺伝子は日本人には10%以下であるが、アメリカ人には50%あるという。わざわざ千葉の田舎や四国の田舎に暮らすアメリカ人やオーストラリア人、アングロサクソン系の人たちは人里離れた辺鄙なところでも平気で暮らす。日本人、特に女性は、人が多いところ、便利なところに肩寄せ合って暮らすことを好む。集団の中にいることを好む。従い、言いたいことがあっても和を乱さないように心がけ、口に出すことはあまりしない。そのくせ蔭ではこそこそ噂話をすることを好む。表情に乏しく、話すときは口ごもるように話す。

 日本人、特に男性には口を尖がらせている人が多い。初対面のとき気軽に笑顔で「ハーイ」と手を上げながら接するようなことはしない。男はアメリカ西海岸で暮らしていた時よく経験したが、誰でも道をすれ違う時笑顔で「ハーイ」と言っていた。これはある意味で「あなたに敵意はないです」という意思表示でもあったと思う。

 日本人は皆家族のように、心の奥では無意識に思っているから、そのようなことをする必要はなかった。アングロサクソン系の人たちは、そのような日本人の中に飛び込んでみるととても気持ちが落ち着くのかもしれない。日本人は皆親切だから・・・。

 ところが、身内の間でいろいろな事件が起きている。生きていれば111歳の人が30年以上家族と同じ屋根の下に置かれていた。113歳の母は生死不明であるが、79歳になる子供は音信不通のままその母のため税金等を払い続けていた。23歳の母親は二人の子供の養育を放棄し、死なせてしまったが周囲にはその子供たちを可愛がっているように見せかけていた。その他子供への虐待死は連日のように報道されている。

 日本人の精神状態はどこかおかしくなってきている。何が原因か。天皇への敬意が薄れ、靖国神社に祀られている人たちへの感謝の思いが薄れ、武士道精神や教育勅語はとんでもないと考える風潮が出、仏教が人々の心を癒していない状況などが原因ではないのか?

 つまり、日本人は、日本人としての心の支えをなくしてしまったからではないのか?