2010年8月22日日曜日

フリ-メイソン(20100822)

 近くで花火が上がっている。ここから3キロメートルぐらい先の川下のほうで毎年この時期花火が上がる。男の家からそれが見える。女房が「きれい!きれい!」と感動している。其処まで散歩して見に行けば感動もさらに大きいことだろう。今夜は東風が吹いていて花火が見える東側の窓を全開していると涼しい。

 男は4時過ぎ川の周りを散歩した。全天雲一つなく、お日様がきらきら輝いて西に傾いていた。満水の川面がお日様の光を受けて煌めいている。川沿いの建物や樹木や雑草などが川とともに美しい風景を作っている。この街は男の一家が転職と共に引越してきた当時に比べ随分垢ぬけてきた。当時は汚い建物が多かったが、新しいものに建て替えられたり、新しい建物が建ったり、川の周辺も防災工事関連で整備され、川そのものも綺麗になった。25年ほどの間にこの街は交通の便もよく、買い物にも便利になり、住みよい街になった。

 散歩のついでに足を延ばして大型複合商業施設トレッサ横浜まで行った。本屋に立ち寄り題名ははっきり覚えていないが「生命は宇宙からやってきた」ということが書かれている単行本のページをめくってみた。本の内容は、この地球上の生命は地球上で独自に発生し、進化して来たのではなく、宇宙からやってきた生命が元であるという学説である。面白い。宇宙空間には想像以上の生命が漂っているというのである。

 フリーメイソンのことが書かれている単行本も目についた。戦後日本の政界・財界などにフレーメイソンのメンバーがいて、フリーメイソンが世界を動かしているというのである。フリーメイソンのメンバーにはランクがあって、誰それは第32位というようなことが書かれている。戦場で敵味方であってもフリーメイソンの合言葉があればお互い殺すことはないという。フリーメイソンには何か暗い影が付きまとっているように一般には受け止められているが、実際はそうではないらしい。但し当然のことながら、誰でもフリーメイソンのメンバーになれるわけではないようである。

 面白いのはフリーメイソンでも犯罪に関与した例があったということである。どうもフリーメイソンは世界的な組織で、政財界のそれなりの人がメンバーになっていて世界的ネットワークの中で練られた計画に基づき、世界を動かすような仕組みのようである。戦犯で処刑された東条英機元首相は、処刑される直前、フリーメイソンのメンバーの一人に妻に託すメッセージを書く紙と筆記具を求め、それを渡したら彼は何やら書いてメンバーに託したということである。そのメッセージは彼の親族に渡されたという。

 きちっとした理念に基づき構築されたネットワークシステムは力を発揮する。丁度頭脳の中の神経細胞のネットワークのようである。非常に優れた一人の頭脳・識見・行動力よりも、個々がそのような能力の集合システムのアウトプットが驚くほど大きな結果をもたらす。フリ-メイソンはそのような組織なのだろう。

脳神経細胞が樹状突起と軸索でシナプス結合し、能力を高めて行く仕組みを世界規模のメンバーシップの有機的結合まで拡大したのがフリーメイソンだと男は思う。