2010年8月7日土曜日

財政再建(20100807)


 毎朝よく観るテレビ番組は、NHKニュースや気象情報などのほか、テレビ朝日のスーパーモーニングである。夕方・夜はNHKのクローズアップ現代やNHKスペシャルなどである。これらの番組は男と女房が共通に関心をもっている番組で、いつも二人で観ていて、後であれこれ意見を交わしている。

 今朝広島で原爆記念式典が行われ、今回初めて我が国に2発もの原子爆弾を投下し、20数万人を一瞬のうちに死なせたアメリカを代表してルース駐日大使が出席した。オバマ大統領がアメリカ国内の保守派の気持ちを探ろうとして決定したことである。

 従来のアメリカの主張は原子爆弾の投下によって、それを実行しなければさらに多くの人命が失われたに違いないというものである。その本音は自国の兵士の犠牲者を局限したいというものであったに違いない。つまり敵国・日本の非戦闘員が何十万人犠牲になろうとそれはかまわなかったのである。

 男は、それは当り前の考え方であったと思う。もし、日本がアメリカに勝る力を持っていてアメリカと戦っていれば、日本も同様な考え方をしていたであろう。ただ、犠牲者名簿を納める場所に「あやまちは決して繰り返しません」と石に刻まれていることについては、疑問がある。誰があやまちをおこしたのか?当事国双方が反省すべきことではないのか?戦後の日本人の自虐的、卑下的観念がその言葉に端的に表れているように男は思う。

 記念式典に菅総理も出席した。原爆被害者の認定基準を見直す考え方を表明した。あの日投下された原爆のきのこ雲の高さや広がりは従来の認識とは相当かけ離れ、相当巨大なものであったことが残された資料をもとに検証した結果明らかになった。

 テレ朝のスーパーモーニングで消費税を上げるのがよいのか貯蓄税を新設するのがよいのか分かりやすく説明されていた。あれこれ議論をしていたずらに歳月を費やすよりも、先ずは試行してみる考え方が重要であると言うことも説明されていた。提案者はクレディ・スイス証券チーフエコノミストの白川浩道氏である。男も女房も彼の識見に大変感心した。

 財政再建の方策については政党の垣根を越えて、各界識者の意見を聞き、採るべき方策は何か、その方策の実行要領は何か、早急に決めてもらいたいと思う。今の危機的な状況はある意味では‘戦時下’のようなものである。各政党は決して党利党略を弄してはならない。‘戦時下’の今こそ、指揮官と幕僚の必死な努力が期待されるのである。

 自衛隊(‘軍隊’)の幹部(‘将校’)経験の全くない人たちが、今この国を動かしている。指揮官はどうあるべきか、幕僚はどうあるべきか、状況判断や幕僚の活動はどうあるべきかなど全く知らない人たちでも、自ら‘軍隊’という組織について学ぶ気があれば、この国は変わる。国を動かす人たちがたとえ無意識にでも自虐的精神をもっている限り、この国は変わらない。戦後65年間の状況を引きずったまま子や孫の時代に入り、この国は絶望的に小国に転落してしまうだろう。

 若者よ、奮起せよ! サムライになれ! 女たちよ、草食男子どもを鍛え直せ!