2010年8月30日月曜日

愛は地球を救う(20100830)


日本テレビが1978年に始めた「愛は地球を救う」と題する24時間連続放送のチャリティ番組をちょっと見た。この「愛は地球を救う」という題や活動の実際について批判や非難もあるようである。しかしこの番組で障害者やその家族の皆さんが前向きに頑張っている様子や、戦争を全く知らない世代の人たちが平和への取り組みをしている様子が紹介され、視聴者に感動を与えている。

紹介されていることは、日本の1億2千7百万人の中の、非常に小さな一例である。日本の繁栄や防衛、国民の生活の向上や安全などのため日夜活動している大多数の人々に目を向けたものではない。しかし、そのような非常に小さな一例についてこのような24時間テレビ番組などで目を向けるということは十分意義があると思う。

そういう観点で短い時間ではあったが、男は今朝「愛は地球を救う」番組を見て、次の三つの事例に感動した。一つは不治の病である神経性筋委縮症の女の子とその兄の幼い二人の兄妹の様子、もう一つは全盲の若い女性のスイマーがトライアスロン競技に挑戦している様子、最後の一つは広島安芸郡府中町の小学校で、その小学校出身の歌手で映画俳優の吉川晃司との交流により完成した歌のことである。

吉川は子供たちに「戦争反対」とか「反戦平和」とかいった言葉を使わず、普段の日常の生活の中で聞いた言葉を集めて欲しいと言った。子供たちは原爆体験者から話を聞いて、言葉を集め、討論して一つの詩の形にした。吉川はこれを作詞家に協力を依頼して修正し、音符をつけて歌にした。子供たちは渡された楽譜をもとに1週間で合唱の練習し、テレビの前で披露した。いい歌だった。男は感動した。涙が出た。

同時にアメリカがたった1発の原子爆弾で14万人の広島市民を死なせた事実にある種の憤りを覚えた。当時日本の指導者たちはアメリカとの対立・戦争の間、戦争にならないための努力や、戦争をやめる努力はしたが、結局ノックアウトされてようやく戦争は終結した。

昨日、男は古本屋で渡部昇一の著書『東京裁判を裁判する』(致知出版社)を購入した。本の装丁は新品並みであったが定価は半額の700円だった。この本のページをめくってみると、日本人の精神がアメリカによって根本的に改造された状況が見えてくる。自虐的精神は、結果的に‘作られた’ものである。男も近現代の日本の歴史について、殆ど学んでいなかった。学校で教えられなかった。男は今後日本の近現代の歴史を学んでゆこうと思う。

現代の国際情勢の中で日本は自ら核武装し、強大な打撃力を持たない限り、アメリカとの同盟関係を強力に維持しなければ、日本の安全は確保されないこのとは明白である。昨日、テリー伊藤がテレビで日本は武力を持たなくてもよいようなことを言っていたが、軍事について男も含め一般国民は十分な理解と知識を持っていないことは確かである。

1億2千7百万人の中の非常に小さな一例だけに目を奪われるのではなく、古代から緊張関係にあった大陸諸国との平和共存のため武力の保持も、科学技術力や経済力や文化力などとともに大変重要であることにも、多くの国民は目を向けるべきであると思う。

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