2010年12月21日火曜日

雑感(『坂の上の雲』、戦争の抑止)(20101221)


  暮には九州の田舎に帰るので色々やっておかなければことがあり、気ぜわしい。今日(20日)は熱帯魚の水槽の手入れをした。水槽は60cmサイズのものであるが、これでもバケツ4杯以上水が入る。結構重い。マンション7階の室内に置いてあるので大地震のとき壊れて階下の方々に迷惑を与えてしまうことが怖い。水槽の台が壊れないように、水槽が倒れないようにと可能な対策は講じてあるが、阪神淡路大地震のような直下型の大地震が起きた場合、現状では駄目かもしれない。多分駄目だろう。

  そこで、何れはこの水槽を無くしたいのだが飼っている魚が生きている間は残しておかなければならぬ。魚も後何年生きるか分からないが、老齢で死んだ後は補充しないことにしている。それまでの間大地震が起きないことを願っている。

  手入れが終わって一服しているときテレビのスイッチを入れたら、「アメリカ魂のふるさと」という番組をやっていた。ナイアガラの滝の近くで結婚式を挙げたり、新婚旅行でこの観光地に訪れたり、結婚50年記念に其処を再訪したりしている様子が紹介されていた。

  50年ぶり訪れたというカップルの様子を見ながら老人は思った。「人生は長いようで短い」と。番組のナレーターも同じようなことを言っていた。その滝にはナポレオン皇帝の弟もやってきたそうである。人の歴史の時間よりはるかに長い時間、太古の昔からナイアガラの滝はある。人々はそこで神を感じ、人生の生き方を悟るようである。

  ナイアガラ瀑布が観光スポットなって間もなく其処への鉄道が敷かれた。鉄道は1840年に完成したという。日本では江戸時代天保11年のことである。明治維新は1868年、日本はその後急速に発展し、明治37年(1904年)日露開戦以前にわが国の海軍力は列強諸国と肩を並べようとするまでに成長していた。僅か半世紀の間に日本は欧米に追い付くまでになっていた。日露海戦では日本で開発した砲弾が威力を発揮しバルチック艦隊をうちやぶることができた。日本のそのような優秀性は何処からもたらされたのであろうか?NHK特別ドラマ『坂の上の雲』では次回その海戦が描かれるようである。

  司馬遼太郎は、日本人のルーツが7つほどあると言ったという。この日本列島には漢族と同じDNAを持つ人々や蒙古族と同じDNAを持つ人々やチベット族と同じDNAを持つ人々などが渡って来ている。生存競争に勝ち、生き延びた人々の子孫が笑われ日本人の祖先である。日本人の優秀性の大本は其処にあるのかもしれない。先日書いた「442部隊」の優秀さも見知らぬ土地に移住して生き延びた人々のDNAによるものであると思う。

  先日も書いたように、中国は綱領や臨時憲法など文書化してある「意思」により、隙あらば沖縄や八重山や奄美をわがものにしようと行動している。『坂の上の雲』に描かれているように、日本も「意思」をもって戦争に対する準備を万端整えておかなければ、いつ中国やロシアの餌食となるかわからない。日系二世のアメリカ上院議員ダニエル・イノウエ氏が言っているように「戦争を抑止する最良の手段は、戦争の準備を万全にしておくこと」である。そのことについて相手中国やロシアがなんと言おうと気兼ねすることは一切ない。
日本人は、戦争に負けて捨ててしまった古い価値観の中から良いものを取り戻す必要がある。武士道精神、万世一系の皇統を守ること、礼節、仁愛の精神、etc。

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