2010年12月28日火曜日

放送大学(20101228)

  昨日、放送大学から来年度の授業科目や面接授業時間割表など分厚い資料を送って来た。男は昨年、放送大学に20年ぶりに再入学して『分子生物学』などを選択して勉強したが卒業する意思はないので単位認定試験は受けなかった。放送大学ではテレビとFMラジオで遠隔授業が行われる。男の女房もこの大学で勉学を続けており、既に二つの専攻を卒業してそれぞれ「学士(教養)」という学位を授与されているのであるが、さらに別のコースを専攻して『バイオテクノロジー』など難しい科目の単位認定試験を受け、卒業する気でいるので一生懸命勉強していて、録画・録音した授業を何度も再生しては視聴している。

  送られてきた資料の中に『ONAIR』という機関誌がある。その1ページ目に2008年にノーベル物理学賞を受賞された小林誠・高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授を囲む対談の記事が載せられている。小林教授は素粒子という最もミクロな世界で、自然界にはクォークが3世代(6個)以上なくてはならないと提唱し、世界中の加速器の実験で、従来3個しか見つかっていなかったものを残りの3個見つけ、この宇宙誕生の謎の解明に大きく貢献された。日本人の科学者たちは理論物理や化学の分野で世界をリードしている。

  日本人のノーベル賞受賞者数は物理学賞で6名、生物学・医学賞で1名、化学賞で7名、文学賞で2名、平和賞で1名である。その他アメリカ国籍を取得した元日本人(南部陽一郎氏)、戦後台湾国籍となった元日本国籍の人(李遠哲氏)がそれぞれ化学賞を受賞した。李遠哲氏は旧日本帝国大学の一つであった台北帝国大学を卒業され方である。他に旧大韓帝国でノルウェー人の父と日本人の母の間に生れ「良夫」という日本名を持ち、戦後10歳の時から18歳の時まで横浜市で暮らし、後にアメリカに渡りアメリカ国籍を取得した人で、同じ化学賞を受賞したチャールズ・ペダーセン氏がいる。(以上、「Wikipedia」記事引用。)

  日本は従来非常に高い教育水準を維持してきた。日本は科学・技術で国を立て、貿易で繁栄し、世界有数の農業国、森林国、水産国としてその技術水準を高め、国防をしっかりとして中国やロシアや北朝鮮という国際ルールを無視するゴロツキのような国々の野心を打ち砕き、今世紀も来世紀も、美しい、平和な、安全な国で在り続けなければならない。日本は万世一系の天皇を奉じ、美しい日の丸の旗と、穏やかな旋律の日本国歌を大切にし、今後千年も万年も「東方の光」として世界に憧れを示し続けなければならない。

  男はかつて仕事の関係で放送大学の放送番組を作る現場や設備を見たことがある。諸外国でも放送大学のような遠隔授業を行っている。インターネットによる大学の授業も盛んに行われている。今の時代の人たちは、学ぶ気さえあればいつでもどこでもそこが大学のキャンパスとなる環境にいる。放送大学は世界に誇る非常に優れた教育システムである。

  『ON AIR』には、放送大学の教養学部を卒業した方のことや、大学院を卒業した方々のことや、さらに他の大学に進学し博士号を取得した方のことが紹介されている。もし男が20歳若ければ、そして今のように自由な時間があれば、男も放送大学の大学院を出て、さらにどこかの大学で学問をし、博士号も取得したかもしれない。今となってはそのような希望も気力も体力もない。人生のある時期、何に自分の時間を振り向けるかという考え方が重要であると思う。 時間は誰にでも同じ一日24時間しか無いのだから。